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Channel: カレー&スパイス伝道師☆ブログ
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西荻窪「欧風カレーY's cafe」のゴーヤカレー

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12月某日

 今やハイレベルな店が多いことでは都内屈指のカレー激戦区、西荻窪。

 私はここに住んで20年近くになるが、もともとカレーの店はそれほど多くはなかったし、ましてインド料理を出す店など皆無だった。

 2001年頃、西荻窪にある自然食系カフェレストランのシェフを任され、食べ放題のミールスほか純然たるインド料理を、鶏の唐揚げやみそ汁、沖縄のスーチカー、チヂミ、ミネストローネなどといっしょに出すという過激なことをしていた。

 その頃、隣の吉祥寺にはインド料理店や欧風カレーの有名店がたくさんあったが、西荻窪はそれとは程遠い状況だった。

 それが、ちょうど私が店のシェフを辞めた頃(『カレーな薬膳』(晶文社刊)を出す少し前だったと思う)から、西荻窪でカレーレストランが急に増えはじめた。そんな記憶がある。

 中央線沿線にしても、もともとカレー好きの集まる店が多く見られたが、それのほとんどはインド料理ではなかった。
 吉祥寺や八王子などを除けば、中央線沿線でインド料理は弱く、名店といえば欧風カレーかエスニックな「カリー」の店だった。

 そんな、中央線ならではともいえる、欧風カレーの名店の1つが「Y's cafe」だ。

 石垣島をメインにした沖縄が店のテーマになっているらしく、店内のディスプレイやメニューにも沖縄色が反映されていた。

 沖縄から絡みで「ゴーヤカレー」をオーダー。

イメージ 1
 しばらくして、まず出てきたのはジャガイモ。神保町「ボンディをはじめとして、欧風カレーの店では定番のスターターだ。どのタイミングで食べるのがいいか、迷いもするが、バターも添えられているので、カレーがくる前に、バターを溶かしつつ食べ切ってオーケーということだろう。

イメージ 2
 ライス。パセリがアクセント。盛り方もコンモリとして、インドレストランではやらないスタイル。

イメージ 3
 メインのカレー。
 ゴーヤは炒めてからサッとカレーソースで軽く煮合わせる程度。香りと食感が生きていた。
 ベースのカレーは、ときに欧風カレーに見受けられるバターや小麦粉たっぷりなタイプではなく、軽やかで食べやすいスタイル。ゴーヤとの相性からポークカレー。

 定番のビーフやポーク、チキンカレーなどのほか、「西荻スペシャル」とか「八重山そば」、激辛らしい「ドライカレー」といった個性的なメニューもおいしそうだった。
 
 カレーと沖縄の海が好きな方は一度行くといいだろう。

《このブログを書いているときのBGM》
PATTI SMITH GROUP『WAVE』(1979)
 トッド・ラングレンがプロデュースした5枚目のアルバム。後に死別してしまう最愛の夫で元MC5のギタリスト、フレッド・ソニック・スミスへのラブソングで幕を開けるのが切ない。バーズの「If you wanna be a rock'n roll star」のカバーもイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=izZuDxb84W0

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