5月某日
先週末のタイ・フェスティバルには仕事のため、行けませんでした。ほとんど毎年、そうです。
その代わり、たいていウチのカミさんがタイ・フェスをエンジョイ、ついでに何やらおもしろそうなものを買ってきます。
今回の目玉は何といってもコレ。
インド、特に南で「ドラムスティック」と呼ばれる野菜。タイ産のものを輸入したようですが、南インド料理ファンが狂喜乱舞しそうな代物といえます。まさにドラムを叩くバチのような細長いシェイプが印象的。
南インドのソウルフードともいえる、野菜入り豆カレー「サンバル」の具にすると相性バツグン。
他にもカレーや炒めものなどにあれこれ使われます。
他にもカレーや炒めものなどにあれこれ使われます。
外側の皮は硬く、軟らかくて風味のいい中味だけを歯でしごくようにして食べ、皮は魚の小骨のように口から出します。かなり食べにくいし、中味も大してないのですが、風味がよくてやみつきになります。
沖縄で「モリンガ茶」というのがありますが、それはこの葉を使ったもの。
この野菜自体が沖縄で採れれば最高なのですが…。
この野菜自体が沖縄で採れれば最高なのですが…。
ちなみに英語では「ホースラデッィシュの木」とも訳されるようです(ホースラディッシュとは無関係で、見た目が似ているだけのようです)。また、日本のwikipediaには「ワサビノキ」で出ています。
ともあれ、これはもう、本場のサンバルを作るのが当然というわけで、さっそくスタジオでトライしてみました。
切ったときの感じが、何だかインドのより硬いですね。瑞々しさも足りない感じ。そこで通常はやりませんが、縦半分に割ったものも混ぜました。普通はブツブツと切るだけ、外側の皮も取りません。
タマネギ、トマト、カレー・リーフ、香菜、ホール・スパイスなどと炒めているところ。この後、パウダー・スパイスや塩を加え、タマリンドで煮込み、さらに別に煮上げたトゥール・ダールと特製サンバル・マサラを加えて仕上げていきます。
★サンバルのレシピは『カレーな薬膳(晶文社)』、『カレー大全~カレー伝道師の160話(講談社)』などにも出ています。
できあがり。通常、南インドで供されるサンバルよりもドラムスティックの量が倍ぐらい入っています。
タイ産だからか、収穫後それなりに時間が経過したからか。もちろん十分おいしいのですが、南インドのものとは微妙に風味が違いましたね。
それでも本場の味わいは満喫できました。満足です。
《このブログを書いているときのBGM》
AMNCIO D'SILVA『INTEGRATION』(1969)
ゴア出身の両親のもと、ボンベイで生まれ、英国で活躍したインド系ジャズギタリストのデビューアルバム。エキゾなサウンドがカッコいいです。
http://www.youtube.com/watch?v=Tyh9V761DoY
AMNCIO D'SILVA『INTEGRATION』(1969)
ゴア出身の両親のもと、ボンベイで生まれ、英国で活躍したインド系ジャズギタリストのデビューアルバム。エキゾなサウンドがカッコいいです。
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★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!