9月20日
このブログでもレポートしている通り、ふつうは朝食に泊まっているホテルの朝食ブッフェを利用するのが、私主宰の「インドツアー」のやり方。
が、ときには「朝食でしかありつけないインドの味」を求めて、街に繰り出すこともある。
この日もそう。イスラームの街ハイデラバードにふさわしい「マトンの骨つきスネ肉やヒヅメのスパイス煮込み」の「パヤ」を食べに、旧市街まで出かけてみた。
まだ朝のためか、空気も澄んですがすがしい中、いかにもインドの下町風な佇まいの一角を歩いていくと、目当ての食堂「SHAHRAN HOTEL」である。
昼から夜は、ハイデラバード式イスラーム料理のカレーやパン類、そしてカバーブやビリヤニを提供し人気の店だ。純正南インド式イスラーム料理のため、タンドゥール窯は置いていないらしく、タンドゥーリ・チキンやナーンはメニューにない。
店内にあるメニュー(この日撮影したものではない)。
ちなみに、HOTELというのは、インドでは食堂やレストランを指すことが多い。
これが「パヤ」。フライド・オニオンやミントの葉、香菜などが浮いている。骨つき肉は一晩煮込まれたらしく、たいへん軟らか。グレービー(カレーソース)にはココナッツが入っているらしく、その点で、デリーやラクナウに代表される北インドのイスラーム料理とはかなり異なる味わいだ。
左上にチラリと見える「シリマル」と呼ばれるパンで、グレービーを吸い取るようにして食べると、イスラームの街にきたなとしみじみする。
これが「パヤ」のグレービー。サラッとしてコクがある。思ったよりもアッサリしていた。
薬味代わりのミントの葉、フライド・オニオンなどの入ったバット。
この大鍋で一晩煮てから供される。
朝から滋養のあるものを食べる点で、東南アジアの「バクテー」などに似ているが、日本の家庭ではまずつくれない点では、こちらの方が上かも。
しっかりした朝メシで元気も出た。このまま、みんなで少し午前中の街を散策だ。
《このブログを書いているときのBGM》
EDGAR WINTER『JASMINE NIGHTDREAMS』(1975)
ジョニー・ウィンターの弟だが、兄より才能は上かも。
https://www.youtube.com/watch?v=l_RCEdqOu1A
ジャケットより中味で勝負。
EDGAR WINTER『JASMINE NIGHTDREAMS』(1975)
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