3月19日
ガートで日の出を見て、街なかを散策。おいしそうな「ベジタブル・キチュリ(野菜入り米と豆のスパイスお粥)」のできるところを見ながら(このブログの前の記事を参照)、私たち自身の朝食の場所を目指した。
着いたのは市街のとある交差点の傍ら。地元の人たちで賑わう屋台。
ここの名物は「カチョリ(たいていはスパイス風味の挽き割り豆の具の入った揚げパン「プーリ」のようなもの。ただしプーリと異なり、マイダと呼ばれる精白小麦粉でつくる)」と「プーリ(こちらはアタと呼ばれる全粒粉でつくる無発酵の揚げパン)」、そして野菜や豆のベジタリアンカレー。ホテルやレストランでは味わえない、ライヴ感覚あふれる「バラナシ庶民の味」だ。
さっそくいただいた「ダル・カチョリ」。
ラジマ(キドニービーンズ)、黒いヒヨコ豆(カラチャナ)、皮つき緑豆などのスパイス煮込み(おそらく、場所柄、タマネギとニンニクの入らないピュアベジタリアンのバージョンだろう)である「ダルカレー」を崩した「カチョリ(サモサと同じ精白小麦粉であるマイダの皮で、フェンネルなどで風味づけした黒マッペの挽き割り豆であるウラド・ダールの具を包んで揚げたスナック)」の上にかけたもの。聖なる沙羅双樹の葉をプレスした器(パッタル)もエコでうれしい。
いくつもの豆が入って複雑な味わいと豊かな香りのミックスダルカレー、そしてサクサクしたカチョリのコンビネーションがバツグン。ふつうカチョリはカチョリだけで食するが、この食べ方もイイ。
そして深い味わいのミックス豆カレーが、これまた最高。食感と風味の異なる豆を合わせて、重層的なうまさにしているのがニクいところ。ショウガ、カイエン・ペパー、乾燥マンゴーのパウダーであるアムチュールなどによる味つけも絶妙だ。
別につくった、甘くて酸っぱく辛い「タマリンドのチャツネ」もダルの横にかけてあり、それを混ぜると、さらに新しいおいしさ。
とにかく、見た目は混とんとしているが、食べて納得の美味という感じ。だから屋台料理は楽しい。
続いて、全粒粉の揚げパン「プーリ」と「ジャガイモとグリーンピース、ベジミートのカレー」のセットにトライ。
ジャガイモ、グリーンピース、ベジミート(いわゆるグルテンミート)のカレーは、先のダルカレーとは異なる味わい。やはり、タマネギとニンニクは入っていないはず。こちらの方が、一般的な意味でのカレーに近い風味。
ジャガイモカレーにプーリを右手指だけでちぎりながら浸し、やはり右手指だけでカレーもろともすくいあげ、頬張ると、やはりバツグンだ。
どんどん揚げてキープされるプーリだが、すぐに売れていく。
ハンディと呼ばれる大鍋に入った2種類のカレー。見た目はやや似ているが、風味はかなり異なる。
高級なレストランやホテルの美味もイイが、こういう屋台の味にも大いに惹かれる。特にバラナシはこういうストリートフードで名高い。
この後、ホテルに戻り、さらに朝食を食べたが、そのレポートは後ほど。
《このブログを書いているときのBGM》
HOT TUNA『DOUBLE DOSE』(1978)
クリーム以来ともいえる強烈なトリオのライヴアルバム。
https://www.youtube.com/watch?v=Ucti8H6cCZk
アルバム以前の73年のライヴ。パパ・ジョン・クリーチのバイオリンもカッコいい。この4人組時代が最強だろう。
HOT TUNA『DOUBLE DOSE』(1978)
クリーム以来ともいえる強烈なトリオのライヴアルバム。
https://www.youtube.com/watch?v=Ucti8H6cCZk
アルバム以前の73年のライヴ。パパ・ジョン・クリーチのバイオリンもカッコいい。この4人組時代が最強だろう。
★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!