3月18日
タージ・マハールで有名なアーグラー、アジャンタやエローラの石窟遺跡を探訪するのに至近な大都市オーランガバード、そしてガートの沐浴風景がおなじみのここパラナシ(いくつもの呼称・表記がある。この表記に違和感のある方もいるだろう)。いずれの名所とも当然世界遺産で、すべての都市において、観光収入がきわめて重要な経済要素となっている。
アーグラーやオーランガバードは、私の主宰する「インド食べ歩きツアー」で探訪した。一方、パラナシはツアーとは無関係に3度目の滞在だが、前回から10年以上経過している。
これらの超有名観光都市について、食の側面から共通していえるのは「外国人旅行者が、おいしいインド料理にありつける確率が猛烈に低い」ことである。
地元の人々に代わって申し上げると、おいしいものがないわけではない。旅行者がおいしいものに出会い、満足するチャンスが猛烈に低いのだ。
事実、私のツアーでも、アーグラーやオーランガバードでは、あまり深追いせず、一流ホテルの安定感あるダイニングで確実においしいものを食べるという堅実な流れを採用している。私のツアーだから、おいしくないものには絶対に遭遇しない。しかし、図抜けてスゴいものにありつける場所としては捉えられないのが、実情だ。
バラナシも同様。過去の滞在で、私は素晴らしいバラナシの味に出会っているが、それらは現地で知り合ったヒンドゥー教徒、イスラーム教徒のそれぞれ一般家庭のお宅にうかがって味わったもの。ほかには路上の屋台で食べた軽食も印象深い。
「インド料理の真髄は家庭料理にあり(家庭料理を路上や路傍に置き換えてもイイ)」というゴールデンルールそのままの展開だったが、逆にいえば、きちんとした店舗で食べるバラナシのインド料理に、魅力あふれるモノは決して多くないといわざるを得ないのだ。
「インド料理の真髄は家庭料理にあり(家庭料理を路上や路傍に置き換えてもイイ)」というゴールデンルールそのままの展開だったが、逆にいえば、きちんとした店舗で食べるバラナシのインド料理に、魅力あふれるモノは決して多くないといわざるを得ないのだ。
で、この日は世界的リゾートホテルチェーン「ラマダRAMADA」グループの「ラマダ・プラザ・バラナシ」に宿泊。ランチもここのダイニングでとることにした。インド料理、中国や東南アジアのエスニック、インド風西洋料理のコンチネンタルなどが混在したブッフェ。
ホウレンソウのスープ。ベジタリアン仕様なので、鶏ガラスープなどは使わない。
ナスのマサラ。いかにも北インドな味わい。
ラージャスターンのマトンカレー「ラール・マーンズ」。「赤い肉カレー」という意味だそうだが、なるほど赤い。
ベジタブル・ビリヤニ。パラリとしたバスマティ・ライスが美味。
ブッフェと別にオーダーした「チキン・バター・マサラ」。いわゆる「バター・チキン」と同じカレーだ。
これも別オーダーの「マトン・コルマ」。リッチでコクのあるグレービーにはナッツやポピー・シードとヨーグルトのペースト、生クリーム、ギーがたっぷり。
レベルの高いレストラン系インド料理のオンパレード。これはこれでイイが、やはり家庭料理や屋台の味が恋しくなった。どうしようか?
《このブログを書いているときのBGM》
ERIC CLAPTON『ERIC CLAPTON』(1970)
ブラインド・フェイス解散後のファーストソロアルバムだが、ここからどんどんアメリカンな方向に発展していく。
https://www.youtube.com/watch?v=k_IM9zUadqw
ボーカルはもちろん、後半のギターソロにも味がある。
ERIC CLAPTON『ERIC CLAPTON』(1970)
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ボーカルはもちろん、後半のギターソロにも味がある。
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