6月某日
ファミレスの「ガスト」がカレーフェアを6月9日より実施、そのお披露目食べ比べ会に出席してきました。
会場であるガスト明大前店に着くと、すでにこういう貼り紙が。この日は、一般のグルメ系ブロガーの皆さんも20名以上参加。来場早々思わず盛り上がるという仕掛けでした。
ガストはご存じ「すかいらーく」グループのたいへんポピュラーなブランド。北海道から沖縄まで全都道府県に店舗がある唯一のファミレスだそうです。特にハンバーグのおいしさには定評がありますが、カレーフェアは今までやったことがなかったというのは、ちょっと意外でした。
そんなガストの歴史や、今回のカレーフェアの開発責任者である樋上シェフの苦労話をお聞きした後、いよいよ試食会となりました。4種類のカレーを比較的辛さ控えめなものから、順にいただきました。
イタリア風トマトとチーズの焼カレー。とろけるチーズの下に半分にカットしたボリュームたっぷりのトマトが隠れています。ベースはガストオリジナルのビーフカレー。樋上シェフは謙遜していましたが、このカレーとトマト、チーズ、さらにはホウレンソウ、パプリカのトッピングの相性がよく、たいへん美味でした。後味もすっきりと軽く、女性に人気の出そうなカレーという印象でした。欲をいえば「焼カレー」ならではのライヴ感というか、グツグツ感みたいなものがさらにあればいいですね。
欧風ビーフカレー。王道ですね。肉は別のカレーソースであらかじめ煮込み別にしておき、オーダーごとに、スパイスを効かせた特製のカレーソースでさっと煮合わせて仕上げるという、なかなか凝った調理法を採用。食べると想像以上にスパイスの香りが立っていて、特に男性がハマりそうな味わいです。肉も抜群に軟らかいのですが、うまみはしっかり残されていました。巷の欧風カレーよりも食べ口がはるかに軽く、バターがギトギトしていないのも、かなり好印象。これまたポイントが高いです。
インド風野菜たっぷりチキンカレー。「インドネシアやマレーシア料理に使うサンバルやココナッツ・クリームを使用」といった説明を聞きながら「たぶん、これはインド風じゃないな」と思いましたが、やはり食べてもそんな印象。はっきり申し上げてインドカレーではないでしょうね、これは。
しかし、です。
マレーシアやシンガポール料理店にありますよ、このカレー。というくらいの超個性派美味。マレー風、シンガポール風カレーとしてはかなりの逸品といえましょう。カレーファンはこの夏、要チェックです。
タイ風シーフードカレー。エビやイカが軟らかで風味豊か。こういった素材の扱い方をよくご存じな感じがします。ただしタイカレーとしての詰めは、正直やや甘い気がします。シーフードカレーとしていただくといいでしょうね。それにしても、かなり辛いです。ファミレスのカレーでこれだけ辛いのは初めてだと思います。辛いカレーのファンはぜひトライするとよろしいのでは。
ファミレスといえど、レベルはかなり高いと断言できます。4種類とも、値段以上の価値ありだと思いました。
中でも、私のイチオシは野菜たっぷりチキンカレー。シンガポールのチャンギ空港のフードコートにあっても、まったく違和感がありません。それくらい驚異的なシンガポール~マレーシア風テイストです。エスニックカレーのファンは食べた方がいいと思います。
今年はもちろん、来年も楽しみなカレーフェアです。皆さんも、お好みのカレーを見つけてください。
《このブログを書いているときのBGM》
JAGATARA『ニセ予言者ども』(1989)
タイトルから意味深。原発関係者に捧げたいものです。
http://www.youtube.com/watch?v=Uv4Upv47lP4
JAGATARA『ニセ予言者ども』(1989)
タイトルから意味深。原発関係者に捧げたいものです。
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