9月16日
明日はムンバイにバスで数時間、さらに飛行機に乗り換えゴアに乗り込もうという夜、これぞ「マハーラシュトラ料理」そして「コンカン料理」という、珍しくて美味なるメニューを満喫できそうな店に、地元の人の案内で繰り出した。
店名がどこにもない不思議な店で、一見、国道沿いのドライブイン食堂、いわゆる「ダバ」である。こうした店の場合、玉石混交で、ものすごくウマいか、思い切りダメかのどちらか。私と名コーディネーターのミシュラさんはたいていはずさない。だから、大丈夫だろう。
地元のグルメの方の意見も多いに反映しつつ、メニューを決め、特別にビールなどもゲットした。
スターターの「スッカ・チキン」。骨つきチキン煮込みの汁なし炒めで、南インド料理だと「チキン・フライ」などとも呼ばれる。味の凝縮したチキンにこれまたスパイスのうま味が存分にノリ、美味。この店はウマいと確信した。写真はないが「マトン・フライ」も美味だった。
カレーは「ローティ」、白いご飯、「ジーラライス(クミン・シードの香り油を混ぜ込んだバスマティ・ライス)」でいただいた。これはマハーラシュトラ流のシンプルな挽き割り豆カレーの「ワラン」。やさしい味わい。
マハーラシュトラ流「サンバル」ともいえる「アムティ」。なるほどタマリンドが利いている。それに砂糖も少し? 甘く辛く酸っぱい、サンバルに通じる風味。ロビア豆も入っていた。
ちなみにロビアとは、大豆みたいな豆。「黒目豆」(ブラック・アイド・ピー)ともいわれる。
これまたマハーラシュトラ名物の「タムダ・ラッサ」。通称「赤カレー」。たいていマトンだが、チキンもあるらしい。とても深みのあるスープカレー。
こちらは「白カレー」の「パンドラ・ラッサ」。ココナッツ・ミルクやポピー・シード、ナッツのペーストなどで白いが、基はマトンかチキンのスープカレー。これまた深い味わい。
今まで食べてきた、どのエリアとも異なるカレー。しかも、いずれもウマい。ツアー参加者全員、感激しつつ、ガンガンたいらげていった。
宴は続く。
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