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Channel: カレー&スパイス伝道師☆ブログ
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パキスタン料理の名店、西荻窪「ラヒ・パンジャービー・キッチン」で初ランチ

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7月某日

 わが地元、西荻窪の誇る名店の1つ、「ラヒ・パンジャービー・キッチン」で打合せを兼ねてランチ。意外にもランチに来訪するのは初めてだった。

 ランチのセットを2人分オーダー。

イメージ 1
 ヒヨコ豆をヨーグルトソースのようなものであえたものが、まず出された。初めていただいたが美味。最初から期待が高まる。

 ランチセットはカレーを2種類選べるので、2人で4種類違うものをオーダー。

イメージ 2
 まずは定番のダール(挽き割り豆)カレー。
 これが一味違っていて、パキスタンやインドのイスラーム料理で「ハリーム」と呼ばれる肉とダールの煮込みカレーがあるが、それに似ている。ということはインドのふつうのダールカレーには似ていないということで、ポテットしている。味つけもトマトの酸味やうまみではなく、アムチュールパウダー(未熟のマンゴーを乾燥させたパウダー)の酸味を生かしたもの。これまた個性的かつ、私には懐かしい現地の味。

イメージ 3
 日替わりの野菜カレーはオクラ。これもまた私の知るスタイルとは違った。大ぶりのタマネギはトロトロと甘く、スターアニス(八角)が入っている。トマトぽさもなく、やさしい美味。ハマる味わいだ。

イメージ 4
 チキンのカレー。軽めのフライド・オニオンにヨーグルトか。いずれにせよ、やはりこれも日本の他店にはないテイスト。デリーのカリムホテルあたりのとも違う。とにかくウマい。

イメージ 5
 マトンカレー。チキンと明らかに色が違う。これはきわめて重要なことだ。一つずつのカレーを別々に仕込んであることの証しであり、マトンカレー独特の仕上がりを追及していることの証明でもある。

 日本の、そしてデリーのコンノートプレイスあたりの多くの店は、このあたりのことが、ちゃんとできていない。いわゆる「ワン・グレービー・カレー」といわれる手法で、何でも同じカレーソースから作る安易な調理術が横行している。

 その点、ここは対極にある感じ。ワンアンドオンリーの世界を実直に展開するオーナー、ラヒームさんは素晴らしい料理人である(もともとほかのことを生業にしていたのは、私と同じ)。

 全粒粉を加えたナーン、フライド・オニオンを炊き込むプラウンライスも当然美味。

 夜、じっくり楽しむのが基本だが、ランチもおいしくてお得。
 おすすめである。

《このブログを書いているときのBGM》
FREE『HEARTBREAKER』(1972)
山内テツさんがベースとして参加している点で、日本のファンにもよく知られたラストアルバム。
http://www.youtube.com/watch?v=4Een8dDpF6g
 いつ聴いてもカッコいい名曲。

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