12月某日
少し前にカレー激戦区、西荻窪の人気インド料理店「シタル」のテイクアウトアイテムについてレポートした。
シタルはもともとネパール系インド人のファミリーが皆で切り盛りしている繁盛店だが、シタルのすぐ近くに、ネパールという同じ単語をキーとしながら、まったく違う個性で人気のネパール・インド料理のカフェレストラン「サジロクローブ」がある。
吉祥寺にある人気のネパール料理カフェ「サジロカフェ」の支店(3号店)に当たるのだが、この「サジロクローブ」が、最も料理に力が入っているようにも感じられる。
店内に入ると、まずその雰囲気がいいのに驚かされる。
ネパールやインド的なエスニックさは適度に抑えられ(ただし、例えば出入り口のドアなど、随所に凝ったネパールぽさも)、スタイリッシュでしかも落ち着きのある、何ともいいムードなのだ。これだけセンスのいいインド料理系の店は都内に少ないと思う。
ネパールやインド的なエスニックさは適度に抑えられ(ただし、例えば出入り口のドアなど、随所に凝ったネパールぽさも)、スタイリッシュでしかも落ち着きのある、何ともいいムードなのだ。これだけセンスのいいインド料理系の店は都内に少ないと思う。
そうした中でいただける料理は、親しみやすく家庭的な「ネパール料理」と洗練された北のレストランスタイルによる「インド料理」のミクスチュア。
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ネパールやインドのビールが充実しているのも、この店の特徴。ネパールの地名がつけられた「ムスタンビール」は初めて飲んだが、香りがよく美味。
ネパールやインドのビールが充実しているのも、この店の特徴。ネパールの地名がつけられた「ムスタンビール」は初めて飲んだが、香りがよく美味。
スターターとしてオーダーしたネパールの「砂肝のスパイス炒め」。
タマネギ、トマト、ピーマンなどとスパイス炒めしたもので、インド料理とは異なるアーシーな魅力がある。砂肝ならではの食感のよさとスパイス感が絶妙で、ビールが進む。写真ではわかりにくいが、付け合せのグリーンサラダも含めたプレゼンテーションも美しかった。
スターターではインドのフリッター、パコラも、この店のは個性的でおすすめ。インディアンスナックの代表、サモサなどのほか、ネパール料理に欠かせないモモもある。
カレーは「フィッシュ・ティッカ・マサラ」。
骨なしチキンのバターチキン風である「チキン・ティッカ・マサラ」はよく見かけるが、このカレーは日本では珍しい。
一口大にカットしたメカジキのタンドゥール焼きを、さらにスムーズかつスパイシーなカレーソースでサッと煮込んだもの。こんがり焼かれたメカジキのマサラ風味に、しっかりスパイスの効いたカレーソースがマッチしてたいへん美味。
同じフィッシュカレーでも南インドやベンガルの家庭料理的なアプローチとは異なり、別の魅力がある。
ナーンもプレーンのほかガーリックやチーズナンなど、きっちりポイントを押さえたラインアップ。
プレーンなナーンはフンワリとした軽い口当たりで、大きさの割にスンナリと入る。あえて表面にギーやバターを塗らないのもヘルシーで手も汚れずイイ。
北インド高級レストランの洗練にネパール料理の素朴で力強い魅力をマッチングさせたメニュー構成はバランスがよく(ベーシックなアイテムと凝ったもののミックスぶりが秀逸)、興味をそそられるものが多い。
カレー激戦区西荻窪で、独自の個性を光らせるネパール・インド料理店。
中央線のカレーファンは要チェックだろう。
中央線のカレーファンは要チェックだろう。
《このブログを書いているときのBGM》
TAMPA RED『SLIDE GUITAR CLASSICS』(1920~40年代の録音)
ブルースファンやギターファンにあまり人気のないギター&シンガーだが、私は中学の頃からフェイパリット(何とおかしな中学生だったかということだが、実際、完全に周囲とは浮いていたな)。流麗なスライドギターと小粋なボーカルにシビレる。
http://www.youtube.com/watch?v=34VJzHT9nuk
エルモアのパワフルさとは異なる味がイイ。
TAMPA RED『SLIDE GUITAR CLASSICS』(1920~40年代の録音)
ブルースファンやギターファンにあまり人気のないギター&シンガーだが、私は中学の頃からフェイパリット(何とおかしな中学生だったかということだが、実際、完全に周囲とは浮いていたな)。流麗なスライドギターと小粋なボーカルにシビレる。
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エルモアのパワフルさとは異なる味がイイ。
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