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Channel: カレー&スパイス伝道師☆ブログ
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南インド、マハーバリプラムのリゾートホテルで朝食(意外とディープ)

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10月26日

 南インド、タミルナドゥ州のビーチリゾート、マハーバリプラム(世界遺産多数のヒンドゥー遺跡の町でもあるし、古典舞踊のダンス・フェスティバル、ゴア同様ヒップな連中の沈没地としても有名)で一泊後の朝食。

 泊まったリゾートホテルは昨日のディナーのホテルの次に豪華なところ。もう2・3泊したいが、早くも午前中にはバスでチェンナイに戻る。

 リゾート内のレストランで朝食ブッフェ。西洋人もお客に多いのでコンチネンタルな感じだが、私はあくまでインド料理、それも地元である南インドオンリーで行く。

 まずはニンジンジュース(缶とかパックではなく、しぼったもの。インドには珍しくまったく甘くなかった)をいただいてから、ブッフェにトライ。

イメージ 1
 米とウラド・ダールの発酵生地のサワー蒸しパン「イドゥリ」のウォーマー(パナソニックの炊飯器?)。

イメージ 2
 右上に、そんなイドゥリ。左にウラド・ダールの生地を揚げたワダ。下は米とムング・ダールのお粥風マッシュ、ポンガル。
 ポンガルの上にザバッとかけたのは南インドを代表するベジタリアンのカレー、サンバル。ドラムスティックと呼ばれる野菜(サンバルに最も適するといわれる野菜。沖縄で葉っぱが「モリンガ茶」になる。本来、細長い実を「ドラムスティック」として食用にするのだが、沖縄ではどうしているのだろう?)も入って美味。
 グリーンなのは香菜や青唐辛子のチャツネだが、ココナッツは入らず。北インドぽくもあり、珍しかった。

イメージ 3
 オバちゃんが「アッパム」を焼いている。アッパムは「ケララの変形ドーサ」(私の敬愛する浅野哲哉さんの名著『インドを食べる』にある表現。同書は真のインド料理ファンは絶対に読まねばならない名作。現在絶版だが、良心ある版元が再発すべき)。ココナッツの効いたカレーやケララ風シチューで食べると絶品だ。

イメージ 4
 削ったココナッツやチリの「サンボル」。「アッパム」同様、これらをスリランカだけの料理だと思っている人がときどきいるが、むしろオリジナルは歴史的にも南インドである。

イメージ 5
 焼き上がったアッパムに「サンボル」、そしてタミルナドゥ南部ティネルヴェリ地方の名物カレー、「ココナッツ・ソディ」をかけてもらった。このココナッツ・ソディがシンプルながらも美味で、個人的にはかなり印象的。

 期待しない分、予想以上にディープで美味。周りで南インドの宿泊客(かなりの富裕層と思われる)も満足そうにアッパムやココナッツ・ソディを称賛していたから、客観的に見ても味はいいはず。

 またも「当たり」の食事だった。私も満足。

《このブログを書いているときのBGM》 
ゆらゆら帝国『ゆらゆら帝国のしびれ&ゆらゆら帝国のめまい』(2003)
『カレーな薬膳』(晶文社)の写真撮影の際、ずっとスタジオ内に発売されたばかりのこれらのアルバムのサウンドが流れていた。とてもいい感じだった。
http://www.youtube.com/watch?v=HXM1A-gfDao&feature=related
先日の「タモリ倶楽部」を思い出した。

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