Quantcast
Channel: カレー&スパイス伝道師☆ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2080

南インド・チェンナイ、高級ホテルの朝食

$
0
0
10月25日

 チェンナイ、カーンチープラムとマハーバリプラムを結ぶ旅は、北インドのデリー、アーグラー、ジャイプールという「黄金の三角地帯」の、いわばタミルナドゥ版。食も含め、充実したものが私たちを待っている。

 早朝6時半。本当はレストランで7時オープンの朝食ブッフェを早めにオープンしていただき(こういうホテルの配慮、うれしいものだ。ツアーならではの特権でもあるが)、旅の前の腹ごしらえ。

イメージ 1
 左にウラド・ダールをドーナツ状に揚げた「ワダ」と超南インド的なトマトの「チャツネ」、右に南インドを代表するベジタリアンカレー「サンバル」と、米とムング・ダールのマッシュ「ポンガル」。
 すなわち、「ポンガル・ワダ」と呼ばれる、典型的な南インドの朝食セットである。

 ワダ、ポンガル自体おいしいが、やはり、サンバルがバツグン。
 ニンジンやウリが入っていたが、特にニンジンは「ドラムスティック」やナスと並んで、いかにもサンバル的な野菜。
 トゥール・ダールとマサラのバランス、つぶしたコリアンダーのシードをメインにしたサンバル・パウダーならではの風味のよさなど、南インドにやってきたことを実感させてくれる。

 こうしたサンバルには、ついぞゴアではお目にかかれなかったし、どういうわけか、日本にもあまりない(往年の九段下や麹町の「アジャンタ」のサンバルが歴代ナンバーワンなのは間違いない)。

 高級ホテルでも家庭的な美味なのもうれしいところ。ホッとする味わいだ。

 朝食の後、
「フィルター・コーヒーはありますか?」
 ときいたところ、
「あるよ」
 とウェイター氏の快い返事。

「フィルター・コーヒー」は南インド版カプチーノと呼ぶべき、濃厚な泡立ちミルクコーヒー。
 南インドは意外にも地元でコーヒー豆が採れ、多くの地域でコーヒーがチャイよりも好まれる(タミルナドゥ、アーンドラ・プラデーシュ、カルナータカはコーヒー好き、ケララがチャイ好きといわれる)。

イメージ 2
 これこれ、この泡がイイ(「孤独のグルメ」風)。
 ホントは朝メシの前にまず一杯、それから食後にもう一杯というのが私の好きなパターンだが、それはぜいたくというもの。この一杯で十分に癒された。

 おいしい朝食を食べ、タミルの誇る寺町カーンチープラムに出発。この日の昼は、ツアー参加皆さんにとってのハイライト、バナナの葉のミールス体験も待っている。

《このブログを書いているときのBGM》
THE ROLLING STONES『BLACK AND BLUE』(1976)
 ミック・テイラー脱退後、初のアルバム。ジャケにはロン・ウッドが登場しているが、実際、ギターは元キャンド・ヒートの職人ハーヴィ・マンデルやレオン・ラッセルなどとやっていたウェイン・パーキンスも参加。
 http://www.youtube.com/watch?v=gVpzrxjiAtc
 ギターにハーヴィ・マンデル参加のファンキーな曲。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!




Viewing all articles
Browse latest Browse all 2080

Trending Articles