ひさしぶりにこのカテゴリーでアップします。
2007年ぐらいからダラダラ書いているので、何を書いて何を書き落としているのか、忘れてしまいました(というより、いちいちチェックするのが正直面倒なのです)。そこで、今一度重複覚悟で、好き勝手書かせていただきます。
ということで、やはり日本におけるインドカレー人気ナンバーワンの「バターチキン」について。
日本によくある、甘ったるくて生クリームとカシューナッツのペーストたっぷりのバターチキン、ああいうのはインドにあるのか。
もちろんあります。
外国人のよく来るレストランやホテルの定番でしょうね。
もちろんあります。
外国人のよく来るレストランやホテルの定番でしょうね。
しかし。
そうでない、よりハードで硬派なバターチキンもインドにはあります。特に注目すべきは「肉カレーの街」オールドデリーにある老舗のバターチキンです。
そうでない、よりハードで硬派なバターチキンもインドにはあります。特に注目すべきは「肉カレーの街」オールドデリーにある老舗のバターチキンです。
まず一つ目のおすすめ。オールドデリーの超有名店、「カリム・ホテルKARIM'S」本店(ジャーマ・マスジッド横)です。
生クリームは少し使うものの、カシューナッツのペーストは不要。ほどよく酸味が効いてキレを重視した味わいが印象的です。甘さや重さとは無縁のイスラーム式バターチキンですね。
本来バターチキンはパンジャーブ料理であり、イスラーム料理ではありません。それをカリムならではのセンスと技術で見事にアレンジしています。個人的にも、この味つけが、インド中のバターチキンで最も好きかもしれません。
ちなみにクッキングスタジオ「サザンスパイス」でレッスンしているバターチキンは、ここのスタイルから大きな影響を受けています。
そして、もう一つ。世界で初めて、「タンドゥーリ・チキン」そして「バターチキン」をレストランのメニューとして大々的に売り出したといわれる(もともとナーンなどのパンを焼くためのタンドゥール窯でチキンを初めて焼いたとのこと。そして余ったタンドゥーリ・チキンを特製トマトバターソースで煮込むという手法を、やはりこの店の初代オーナーが1947年頃考案と自伝にはあります)、「モティ・マハル」のバターチキン。これも一度は食べていただきたいもの。
雑誌の仕事でキッチンに入れていただき取材したことがありますが、予想以上にシンプルなレシピでした。やはりカシューナッツのペーストは使わず、煮込んだトマトの酸味がアクセント。バターと生クリームはたっぷりでした。
どちらも個性的なバターチキン。これらの他にも、デリーには日本にはないバターチキンがたくさんあります。ぜひ一度は現地で舌鼓を。
《このブログを書いているときのBGM》
RACHID TAHA『Made in Medina』(2000)
RACHID TAHA『Made in Medina』(2000)
アルジェリア生まれ、パリ在住のマグレブロッカーの旧作。スティーヴ・ヒレッジのサポートも光っています。
http://www.youtube.com/watch?v=nUbzX3izyw4★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!