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Channel: カレー&スパイス伝道師☆ブログ
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コルカタ名物「ロール」、そして「インド風フィッシュ・アンド・チップス」をとっておきの店で

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3月20日

 遅いランチを地元の人たちで賑わうベンガル料理の名店で摂った後、さらに、コルカタ(カルカッタ)の中心にある市内最大の市場「ニュー・マーケット」を散策。

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 各種の「マサラ(ミックススパイス)」を置くスパイス屋。昔から、単品スパイスのほか、料理や素材に合わせて調合済みな「マサラ」の品ぞろえが、どの店も充実している。中にはどうやって使うのか、よくわからないものもあったが…

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 レモングラス発見。料理に使うより、ハーブウォーターなどにする方が多いらしい。

 ブラブラしている間に小腹が減ったので、30年来の「行きつけ」(そう思っているのは、私だけ)の店に行った。

 シーフードや野菜、ダールのカレーや惣菜が印象的なベンガル料理を昨日から食べ続けているが、コルカタ(カルカッタ)の食の魅力はベンガル料理だけではない。

 個人的にダントツだなと思うのは、肉料理がウマい「ムグライ(ムガル)料理」だ。チキンやマトンのカレー、マサラでマリネした後、焼き鳥式の焼き台「シグリ」で炭焼きするマトンやチキンの串焼き、いずれも、デリーやラクナウ、ハイデラバードといったムガル~イスラーム料理で有名な各都市とは味つけや調理法が異なっており、コルカタ独特のムグライ料理がしっかり根づいている。

 そんなコルカタ(カルカッタ)式ムグライ料理のおいしい店が、ニュー・マーケット脇にある「バドシャー」である。

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 くたびれた外観で、正直あまり入店しようという気が起きない。薄暗い店内もきれいとはいい難く、何となくいかがわしささえ感じさせる。

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 陽の明るいうちから、キングフィッシャーのストロング。この時間から飲めるのも、コルカタでは貴重な店だ。

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 この店で必ず頼むのが、コルカタ(カルカッタ)のソウルフードの1つといえる「ロール」だ。
 正式には「カティ・カバーブ」という。焼き鳥式焼き台で調理したマトンやチキンの炭焼きバーベキューをタマネギ、青唐辛子、香菜といった香味野菜とともに無発酵薄焼きパンのパラーターにくるんだものをメインに、スパイシーな野菜炒め、パニール(インドのカッテージチーズ)のスパイス焼き、サッと鉄板焼きした卵など、いろいろなものをパラーターに巻き込んで食べる。

 今回はチキンの串焼きに卵をプラスした「エッグチキンロール」をオーダー。スパイシーなチキンとモッチリとしたパラーターの相性はバツグンだし、鉄板の上で崩しながら焼き、上からパラーターをかぶせて仕上げる卵もイケる。赤タマネギや香菜、青唐辛子といった香味野菜もいいアクセントになっている。

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 ロールのほかにも、おすすめがいろいろある。その1つがコルカタ流の「フィッシュ・アンド・チップス」だ。
 白身魚の切り身の片面にカレー粉ぽいマサラを塗りつけ、細かいパン粉の衣をくぐらせ、濃いめの揚げ色にフライする。フライドポテトも外はサクッ、中はフンワリしてビールによく合ったし、ニンジン、インゲン、グリーンピースなどを炒めた付け合せもイケた。
 イギリスの本家とはまるで異なるが、それはそれでイイのではなかろうかと思わせる、個性あふれる味わいだ。

 ほかにも、残念ながらこの日は売り切れていた「チキンレバーオムレツ」をはじめとして、ビールによく合うつまみ系メニューが充実。もちろんカレーもあり、そちらもイケる。

 もっと食べ飲みたかったが、この後も集合時間ありの仕事。暗く静かな店内から、喧騒の街に再突入した。

《このブログを書いているときのBGM》
THEWHO『LIVE AT THE LEEDS』(1970)
 リーズ大学でのライヴ盤。
https://www.youtube.com/watch?v=RZBrjW7bvD0

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★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/

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