3月19日
午後、プロペラ機でバラナシから東インド最大の都市コルカタ(カルカッタ)に移動。
個人的なことを申し上げれば、コルカタという名称には、あまりなじみがない。私にはやはりカルカッタだ。
カルカッタは我が人生初インド、そして初海外旅行で訪れた地。街が汚い、料理がマズいなど、インド人にはあまり評判がヨロシクないが、私はそんなことも含め、大好きな街である。
空港から市街に向かう途中で夕食。コルカタはじめインド各地に店があるベンガル料理の高級レストラン「http://www.msn.com/ja-jp/travel/destinations/restaurants/oh-calcutta/tr-1189598オー・カルカッタ」だ。
米を主食の中心に据え、シーフード、あるいは野菜や豆カレーをよく食べるのがベンガル料理の基本。スパイスとしてはマスタード・シードをすりつぶしたカラシのパウダー、「パーンチー・フォロン」と呼ばれる5種類のホール・スパイスを混ぜたミックススパイスの存在などが印象的だ。
従来ベンガル料理は家庭料理がその真髄であり、本場コルカタでも、まともなベンガル料理を外食で食べられるのはたいへん希少だった。それが「オー・カルカッタ」の登場により、かなり身近なものになったといえる(たしか2002年創業。同店の場合、伝統的なレシピと創作メニューが混在している。ベンガリ・フュージョン料理店ともいうべきか)。
ちなみにビールやワインも飲める。私にはうれしい店だ。
まずは、ローストしたコーンのスープ。香ばしい香りがイイ。
トマトとバジルのスープ。スープ類は特段ベンガル的ではない気がした。
バナナの花のコロッケ。チャツネではなく、粒マスタードがのっているのはベンガルだからか? それとも、イギリスをはじめとしたヨーロッパ料理の影響か(コルカタは植民地時代インドとイギリスの食文化が合体してできた「アングロ・インディアン料理」、あるいはインド式西洋料理である「コンチネンタル料理」の名産地として名高い。「アングロ・インディアン料理」については拙著『カレー大全~カレー伝道師の160話』(講談社)等に詳しく、そしてわかりやすく書いてある)? ともあれ、記憶に残るコンビネーションだった。
すりつぶしたマスタードのたっぷり入ったフィッシュカレー。筒切りの魚は「イリッシュ」「ヒルサ」などと呼ばれる大型のニシンの一種。
ヨーグルトの利いた魚のカレー「ドイ・マーチ」。
ココナッツ・ミルクの利いたエビカレー「チングリ・マライ」。
バングラデシュ風のチキン・マサラ。肉料理もイケた。
カニの身と挽き割り豆の団子をトマトベースのカレーソースで煮込んだもの。
アングロ・インディアン料理の「マトンカレー」。ジャガイモが入っていた。
ほかにもいろいろいただいた。魚などのニオイが強いものもあり、すべてが口に合うというわけではなかったが、全体としてはなかなか興味深い世界だった。
《このブログを書いているときのBGM》
『CONCERT FOR BANGLADESH』(1971)
これで決まり。
https://www.youtube.com/watch?v=VPRwzB_1YEk
『CONCERT FOR BANGLADESH』(1971)
これで決まり。
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