5月某日
日本をリードするインド料理関係者たちが月イチで集まる秘密の会合、通称「月曜会」で、御徒町の南インド料理店「アーンドラ・キッチン」におじゃましました。タミルでもケララでもなく、アーンドラ・プラデーシュ州の料理を得意とするユニークなお店です。
南インドに行くと、よく「マンチュリアン」というメニューに出会います。これ、直訳すると「満州風」という意味。つまりはインド風中華的なものなのですが、むしろ特殊なインド料理として扱われています。
こうしたマンチュリアン料理は現地南インド、とりわけアーンドラ料理の店ではポピュラーなのですが、この店にもしっかり、カリフラワーのマンチュリアンがありましたので、すかさず皆でオーダーしました。
都内でも、特に南インド料理店では何店かでいただきましたが、まずこれは一番見た目が現地に近いです。
食べてみますと、チリソースとスパイス、ニンニク、ペッパーが効いて、まぎれもなく現地的なマンチュリアンの味わい。スパイシーな衣をつけて揚げたカリフラワーの食感もバッチリです。
私の場合、まずはコーンフラワーにカイエン・ペパーやニンニクなどをミックスした衣でカリフラワーを揚げ、別に用意したタマネギ、ニンニク、トマト、チリソース、クミンシード、クミンパウダー、カレー・リーフ、隠し味の醤油などのソースを絡めて仕上げます。
酢豚のような調理法で、なかなか手が込んでいますね。スパイスやカレー・リーフをふんだんに入れる一方、チリソースやなぜか醤油まで使うのが、インディアン・チャイニーズたる由縁です(現地では、よく「うまみ調味料」も入れますヨ。私は使いませんが)。
多くの日本の店では、後半のソースをハショるケースがほとんどですが、ここはしっかりとしたマサラで仕上げているのがさすが。
ピールやワインにもよく合うので、おすすめです。上野~アメ横散策の折、お試しください。
★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!