5月13日
一夜明けた「THE TAJ MAHAL PALACE & TOWERS MUMBAI」ホテル、通称「ボンベイ・タージ」での朝食。
このホテルには、日本の和の鉄人がオーナーで一説に客単価3万円と噂される「WASABI BY MORIMOTO」もあるが(築地から毎日大トロを空輸して供しているらしい)、私が朝食をいただくのは24時間オープンのコンチネンタルレストラン「シャミアナSHAMIANA(天蓋という意味)」。
仮想ターゲットが欧米富裕層らしく、朝食ブッフェも西洋料理が充実。インド料理は南北の朝食メニューがツボを押さえた感じで少数並んでいた。
初朝食はコチラ。
・上は南インドの定番カレー「サンバル」。
本場のスタンダードなものよりトマトが多く、タマリンドやトゥール・ダールの風味は弱い。サンバル・パウダーも未使用のようだ。
となれば、ふつうならイマイチという評価なのだが、なぜかこれもありと思わせる何かがある。おそらくそうした理由の1つは、全体のバランスによるものだろう。
ナス、ドラムスティック、ニンジン、タマネギなど具だくさんで、濃度はスープ並みに薄め。マサラは弱いも、それだけに南インド料理をよく知らない欧米人でも抵抗なく食べられる。
不思議な魅力のサンバルだった。
本場のスタンダードなものよりトマトが多く、タマリンドやトゥール・ダールの風味は弱い。サンバル・パウダーも未使用のようだ。
となれば、ふつうならイマイチという評価なのだが、なぜかこれもありと思わせる何かがある。おそらくそうした理由の1つは、全体のバランスによるものだろう。
ナス、ドラムスティック、ニンジン、タマネギなど具だくさんで、濃度はスープ並みに薄め。マサラは弱いも、それだけに南インド料理をよく知らない欧米人でも抵抗なく食べられる。
不思議な魅力のサンバルだった。
・右下は「マイソール・ボンダ」。
ボンダにはジャガイモのマサラ(マサラ・ドーサの中味)をペースン(ヒヨコ豆の粉)や米粉の生地で揚げたアールー・ボンダが有名だが(大昔、修業していた麹町「アジャンタ」でも作っていた)、これはウラド・ダールの生地を丸くして揚げたもの。サンバルや後述のチャツネをつけて食べる。
ボンダにはジャガイモのマサラ(マサラ・ドーサの中味)をペースン(ヒヨコ豆の粉)や米粉の生地で揚げたアールー・ボンダが有名だが(大昔、修業していた麹町「アジャンタ」でも作っていた)、これはウラド・ダールの生地を丸くして揚げたもの。サンバルや後述のチャツネをつけて食べる。
・ボンダの下は南インド式「ココナッツ・チャツネ」。
黒いのはマスタード・シード。もっとカレー・リーフの風味が効いているとさらに南インドらしくなるが、ややおとなしい印象。それでも、乾燥したココナッツ・ファインで作らざるを得ない日本と違い、生ココナッツの果肉を使用した本場の味わいは魅力的だ。
黒いのはマスタード・シード。もっとカレー・リーフの風味が効いているとさらに南インドらしくなるが、ややおとなしい印象。それでも、乾燥したココナッツ・ファインで作らざるを得ない日本と違い、生ココナッツの果肉を使用した本場の味わいは魅力的だ。
・下の黄色いのは圧し米である南インドの「アワル」、北インドの「ポハ」を水で戻して炒め蒸ししたもの。南インドで「アワル・ウプマ」と呼ばれる朝食アイテムだ。やはりサンバルやチャツネをつけたり、混ぜたりして食べる。
・その左は「生トマトのチャツネ」。
南インドならココナッツの白い果肉を削って生トマトとすりつぶして仕上げることが多いのだが、これはトマトだけでストレートに勝負。地元マハーラシュトラや北インドで見かけるスタイルだ。
南インドならココナッツの白い果肉を削って生トマトとすりつぶして仕上げることが多いのだが、これはトマトだけでストレートに勝負。地元マハーラシュトラや北インドで見かけるスタイルだ。
ほかに北インド式のパラーター(全粒粉の薄焼きパン)とヒヨコ豆カレーのセットもあったが、この後、食べまくる一日になることを考慮し、私には珍しく自制した。
適度に洗練され、南インドのエッセンスをキープしながら食べやすさにも配慮した朝のインド料理。
いきなり勉強になった。さすが「ボンベイ・タージ」である。
いきなり勉強になった。さすが「ボンベイ・タージ」である。
《このブログを書いているときのBGM》
GANDALFの同名アルバム(1969)をYouTubeで
http://www.youtube.com/watch?v=2NcdjLUD9Hs
ソフトサイケの傑作。ジャケットもイイ。
GANDALFの同名アルバム(1969)をYouTubeで
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ソフトサイケの傑作。ジャケットもイイ。
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