Quantcast
Channel: カレー&スパイス伝道師☆ブログ
Viewing all 2080 articles
Browse latest View live

ジョドプールで「グラブ・ジャムーン」カレーを食す

$
0
0
1月28日

 「インドツアー2018(ラージャスターン、ジョドプールとムンバイ編)」、空路デリーからタール砂漠の真っただ中の街、ジョドプールに降り立った。

 ホテルにチェックイン(旧タージホテルだったところ。古いが、さすがに一流な感じ)して、ランチに出発。いきなり、今回のツアー最大の見どころの1つ、「グラブ・ジャムーン・カレー」を食べに行くのだ。

イメージ 1
 グラブ・ジャムーンはインドを代表するスイーツのひとつで、パニール(インドのカッテージチーズ)と砂糖などを練ったボールを油で揚げ、それをシュガーシロップに浸け込んで仕上げる。生地の丸め方、揚げ方が難しく、失敗すると、フワフワせず硬かったり、揚げの際中に割れたりする。

 このスイーツをカレーソースに入れて煮込んだものがあるらしい。たいへん珍しく、インドでも、ジョドプールの某店でしか食べられないらしい。

 伺った店は外から見るとやや古びたスイーツショップ、しかし中に入ると2階にもテーブルがあり、多くのお客で賑わうベジタリアンレストランだ。

 さっそく「グラブ・ジャムーン・カレー」ほか、各種のカレーをオーダー。メニューブックを見ると、やはりふつうはスイーツであるはずの「ラス・グッラー」(白いミルクボールのシロップ漬け)のカレーなど変わったものが多い。主食としてチャパティ、そしてプラオも。

 出てきたカレーは予想外。何しろ、カレーソースがほとんど皆同じに見える。

イメージ 2
 カレーの搭乗前に出てきた「ガーリック・チャトニ」。タマネギ、キュウリ、ニンジン、ダイコンなどの生野菜につけて食べると最高。ビールも欲しくなるが、ここはインドのベジタリアンレストラン。ガマンしよう。

イメージ 3
 生のターメリックをスライスして具にしたカレー

イメージ 4
 これが「グラブ・ジャムーン」のカレー。当然甘味はなく、「マライ・コフタ」と呼ばれるパニール(インドのカッテージチーズ)と野菜の団子を軟らかくしたような感じだった。

イメージ 5
 テーブルの一部。さらに多数のカレーが並んだ。チャパテぃも見える。

 店の人に聞いたら、牛乳を強烈に煮込んで濃縮してできる「ラブリ」と「ギー」をベースにカレーをつくっているとのこと。それぞれのカレーの上にはたっぷり脂の層ができていたが、それはギーなのだった。

 要するに、ムガル料理で用いられる「揚げタマネギとヨーグルト」という黄金律のカレーソースをアレンジし、ベジタリアンのカレーに当てはめている。

 ベジタリアンだが、コクと香りがあり、ボリューム感もたっぷり。意外なカレーは、意外なつくり方の意外な味わいだった。さすが、インドは広い。

《このブログを書いているときのBGM》
PETER GREEN『IN THE SKIES』(1979)
 ブルースを弾かせれば、クラプトンよりピーター・グリーンの方が上でしょう。これは隠遁生活時代に突然出されたソロアルバム。
https://www.youtube.com/watch?v=4oWmfG0uFBc
 独特の味わいがある。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ! 「関西インド料理教室」の申込みもこちらからどうぞ。

★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

ジョードプルで人気のスナックは大きな青唐辛子のフライ

$
0
0
10月28日

 ラージャスターンのグルメシティ、ジョードプル。「グラブ・ジャムーン」カレーなど珍しいカレーを満喫した後で、さらにもう一軒。
 
 市内中心部にある有名スナック兼スイーツの店、ここでまずは「ピヤズ・カチョリ」をいただく。
 カチョリというのは精白した小麦粉でつくった薄焼きパン(分厚いプーリという風情)の生地に、ふつうはウラド・ダールあるいはムング・ダールのスパイス炒めの具を詰めて揚げたもの。インドではサモサ同様人気の揚げスナックだが、日本のインド料理店ではなぜか、めったに見かけない。

イメージ 1
 オールドデリーのカチョリ屋。ジョードプルではない。

 この店のはタマネギのスパイス炒めが具になっていた。これはちょっと珍しい。

 続いて、ツアー参加の皆さんと食べたのは、大きな青唐辛子のフワフワ衣揚げ。

イメージ 2
 
「ミルチ・バダ」「ミルチ・パコラ」などという。その大きさにツアー参加者は皆一瞬たじろいだが、ひと口食べて笑顔に。大きな青唐辛子は辛くなく、中にジャガイモのスパイス炒めが詰めてあった。衣はヒヨコマメの粉であるペースン。

 ほかにも揚げもの、スイーツやら、たくさん。地元のお客で賑わう人気店だった。


《このブログを書いているときのBGM》
サンハウス『有頂天』(1975)
 バンド時代、日本のロツクで影響を受けた数少ないバンドの1つ
https://www.youtube.com/watch?v=zqcKV11eqnY&t=820s

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ! 「関西インド料理教室」の申込みもこちらからどうぞ。

★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

クッキングスタジオ「サザンスパイス」12月のレッスンスケジュール

$
0
0
12月某日

 都内西荻窪にあるインド&スパイス料理教室「サザンスパイス」の12月スケジュールは、だいたいこんな感じ。

 今月は、クリスマス、年の瀬、そしていよいよ大みそかという、正月に向け否が応でも盛り上がる一か月。レッスン内容やご紹介するレシピについても、そうした色合いを意図的に反映させてある。
 結果、ベジタリアンよりノンベジ。どちらかといえば、見た目も想像しにくい南インドより、どこか見たこと聞いたことのある北インド。さらには、スパイスや特殊なものも含めた食材の調達利便性でも、北が有利と思われる。

 そうした中、新企画として先月突如立ち上がったのが、【イチから始める南インド料理(ビギナーも名人になる新企画)】である。

 この講座、基本的に毎週火曜日夜7~10時で設定している。今は立ち上り時期なので、当面ある程度レシピのストックを稼ぐまでは、極力毎週レッスンを異なる料理を取り上げる予定だ。

 今月はとりわけ11日がおすすめ。南インドのカレーのうち、最も有名、そして最も本場ぽく仕上げる際の難易度が高いと思われる「サンバル」を取り上げるからだ。もちろん1回習ったからといって、すぐにうまくできるという訳でもない。だからサンバルについては1回だけではなく、今後もしつこく取り上げていく。

 そのほか、地域別料理では、今月ベンガルを取り上げる(5日夜と21日午前中)。メニューはメインが「マスタード・フィッシュカレー」だ。また、8日「スパイシーカフェ開業指南講座」の中でもヨーグルトがベースのベンガル魚カレーである「ドイ・マーチ」を調理する。

 おめでたいときに欠かせないビリヤニも今月は登場頻度が高い上、内容も盛りだくさんだ。
 中でも、炊飯器で炊くレシピは手軽で味もよく、人気が高い。

 ほかにも、魅惑のレシピ多数。皆様のご来場、お待ちしています。

イメージ 1
 「マトン・ペッパー・フライ」。ドライに仕上げたもの。

《このブログを書いているときのBGM》
ELMORE JAMES JOHN BRIM『WHOSE MUDDY SHOES』
 中学生のとき、生まれて初めて買った黒人ブルースのレコード。エルモア目当てだったが、ジョン・ブリムが予想以上によかった。今もCDは愛聴盤だ。
https://www.youtube.com/watch?v=CkF8TUEY7OM
 ヴァン・ヘイレンもデビュー盤でカバーしたジョン・ブリムの名曲
https://www.youtube.com/watch?v=m8xVyr5mzg4
 エルモアのロッキンブルース。これまた名曲で、クラプトンもカバーしている。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ! 「関西インド料理教室」の申込みもこちらからどうぞ。

★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

雑誌『Hanako』最新号の特集「全国いま絶対に行きたい店」に登場

$
0
0
11月28日発売

 マガジンハウスの雑誌『Hanako』最新号の特集は「全国いま絶対に行きたい店」。
 店というのは飲食店であり、つまりは「今行くべき旬の飲み食い処」をジャンル別にその道の専門家(本誌では「食の賢者」と呼ばれている)が独自の視点で選定。東京だけでなく、全国レベルで網羅したものである。

 私は「カレー&スパイス」というジャンルのスペシャリストとして、この特集に参加させていただいた。

 スパイス使いを前面に押し出したカレー、つまりはインド料理をはじめとしパキスタン、バングラデシュ、ネパール、スリランカも含めた「南アジア料理」から、日本にもある、インドカレーにインスパイヤされたオリジナルカレーまで、選考にあたってのデータベースとした。さらには、編集部からのリクエストとして、「長年通っているひいきの店のほか、ここ1年ぐらいにオープンしたフレッシュな店でおすすめをいくつか挙げてほしい」とのこと。

 昔から通っていたり、そうは足を運ばないものの、自分の好きな店を選ぶのはそれほど難しくない。たいへんなのは「フレッシュな店」である。

 はっきりいって、南アジア料理系、オリジナルスパイスカレー系とも、世間で評判の新店は、すでにこの夏、各グルメ雑誌やネットで、一通り紹介されている。しかも、世間で評判でも、私にとっては感動のない味のことはしばしばだ。

 手垢のついた店はイヤだし、新奇であってもうまくなければ意味がない。
 かなりハードルは高かったが、幸運にも優良な店が指名されずに残っていた。

 そうした隠れ名店を今回紹介した。くわしくは本誌をご覧いただければ、わかる。

イメージ 1
私のページ以外も、なかなか興味深いラインナップが並んで、興味深い。

イメージ 2
「カレー以外でも、おすすめがあれば教えてほしい」との編集部からのリクエストに応えたら、特集のトピックが増えた。「食の賢者53人が推薦する2018年を代表する店」。私は学生時代から縁の深い街、高田馬場にある、ちょっと珍しい店を推薦した。

 昔、西荻窪で多国籍料理店のシェフをやっていた頃、オープン3か月ぐらいでHanako誌の取材を受けた。無論「カレーのおいしい店」としてだったが、掲載後ものすごく忙しくなり、同誌の影響力のすさまじさに驚いた記憶がある。

 今回の掲載店の幸運を祈りたい。

《このブログを書いているときのBGM》
SAMANTHA FISH『CHILLS AND FEVER』(2017)
 日本でどの程度の知名度かわからないが、黒人音楽をリスペクトし、ナイスな音楽をクリエイトする彼女はカッコいい。1989年生れで、今年30才。
https://www.youtube.com/watch?v=JX9tDz4rwmE
 唄、ギターともにイイ。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ! 「関西インド料理教室」の申込みもこちらからどうぞ。

★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

クッキングスタジオ「サザンスパイス」1月のスケジュール

$
0
0
あけまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

facebookにも書いたが、年末の夜半、都内にあるウチのスタジオ近くのコンクリートの路上で転倒し(なぜか一部の人は、私がインドの路上で転び、流血したと勘違いしていた。インドで流血していたら、さすがにもっとたいへんだろう)、頭部から出血。救急搬送された。
何もない道端でなぜ転んだかといえば、パーキンソン病だからだ。突如として体の自由が奪われ、ところ構わず硬直し、立ちすくむ。意識はしっかりしているのだが、体が動かない。無理して動かそうとすると、バランスを崩して転ぶこともある。

マイケルJフォックスやモハメド・アリが罹って世界的にも知られるようになった病気だが、まさか自分がなるとは思わなかった。

この病気、回復に至る治療法がない。一度冒されたら、病状の進行を極力止めるだけしかできないのだ。非常にむかつく話だが、むかついていても、嘆いていてもはじまらない。病気は待ってくれないのだから。

難病に罹ってしまったが、以前とはちょっ違った目で社会や目の周りのこと、観るようになったのは収穫かもしれない。

それと、周りにいる人々の温かさ、親切、気配り、そうしたものに感謝する機会も増えた気がする。
特に料理教室の生徒の皆さんには、感謝のひとことしかない。病気に侵されてしまった私を、師として扱ってくれる。ありがたいことだ。
私も皆さんひとりひとりの希望やニーズにきちんと応え、世界最高の質を誇るインド料理教室となるよう、思いにならない身体を精一杯使い、他の追随を許さない味を維持するつもりだ。

というわけで、東京西荻窪にあるクッキングスタジオ「サザンスパイス」の1月レッスンスケジュールはこんな感じ。

いろいろな要素を詰め込もうとしたが、限られた時間ではなかなか難しい。来月以降も継続して、いろいろな楽しい企画を手がけよう。

イメージ 1
 オールドデリーにあるカリームホテルの「マトン・コルマ」。今月は「コルマ」に関するレッスンがある。

《このブログを書いているときのBGM》
リンダ・ロンシュタッド『MAD LOVE』(1980)
 たしか邦題は『激愛』。いわゆるニューウェイヴ色が強い時代の真っ只中に出されたが、今聴いてもカッコいい。ちなみにリンダもパーキンソン病だ。
https://www.youtube.com/watch?v=oQGzsJFdBEI
コステロの名曲。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ! 「関西インド料理教室」の申込みもこちらからどうぞ。

★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

2月2日神戸「ショナ・ルパ」で食事会開催します

$
0
0
2月2日

 急なお知らせですが、明日の夜、神戸の人気インドレストラン「ショナ・ルパ」で食事会兼親睦交流会を行います。

 なぜ、お知らせがこのブログでこんなにギリギリかというと、今回試みにこれまでずっとfacebookのみで告知募集してきたから。

 だいたい、facebookでの募集能力もわかったので、直前ですが、より広くお集まりいただきたく、このブログにも書いている次第。

【渡辺玲の関西料理教室 食事会 in 神戸ショナ・ルパ】
日時:2月2日(土)19時乾杯スタート
場所: インド料理ショナ・ルパ (神戸三宮)
★会費・費用:食事代として4000円予定(ドリンク代別途)
★募集人数 15~20名(基本先着順)
★申込み方法
「サザンスパイス」トップページの「レッスン」をクリック。
「受講料」にある「予約フォーム」に記入の上、送信のこと。
ご希望の月日→2月2日
時間帯→午後
講座名→ショナルパ食事会
とお書きください。

参加決定の方に順次ご連絡します.
★無断欠席、前日当日キャンセルの場合、料金徴収します。
最悪でも、欠席せず、ピンチヒッターを立てておいでください。

ベンガル出身のシェフ、ビジョン・ムカルジーさんのつくる味はバツグン。初めての方も、そうでない方も、皆さん、満足するはず。

よろしくお願いいたします。

イメージ 1
 同店名物の1つ「トマトスープ」。これははずせない。

このブログを書いているときのBGM》
SMALL FACESのベスト盤(THE BEST OF )
 1947年1月30日生まれの不世出のロッカー、故スティーヴ・マリオット率いる4人組のベスト。
https://www.youtube.com/watch?v=NjEMHtSCU9M
マリオットの名唱が冴える名曲。
https://www.youtube.com/watch?v=0vxpod1h3PM
ちょっと変わったカバー。 

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ! 「関西インド料理教室」の申込みもこちらからどうぞ。

★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

神戸「ショナ・ルパ」で食事会 絶品インド料理の宴

$
0
0
2月2日

 翌3日の「第26回 関西インド料理教室」の前夜祭的な食事会兼交流会を、神戸の誇る名店「ショナ・ルパ」で開催した。

イメージ 1
 冒頭の「トマトスープ」、これがいきなりの大ホームラン。いつも思うが、この倍はいただける。

イメージ 2
 スターターの盛り合わせ。右からスパイス風味の「フライドポテト」、カロンジの利いた「オニオン・ミニ・ボンダ」、これまたスパイシーな「グリーンチリの詰め物フライ」、マトンやチキンの「カバーブ」の「シャシリク」仕立て、ベンガル風スパイスのエビフライ、そしてサラダ。グリーンチャトニも用意され、相性よし。さながらカルカッタのストリートフードをハイブローにアレンジして盛り合わせたような、本場のテイスト一杯の楽しいプレート。

イメージ 3
 メインのカレーから、これは「揚げ魚のカレー」。ドイ・マーチのようにヨーグルトも入ったグレービーと揚げたスズキの味わいがマッチし、心地よいうまさ。

イメージ 4
「ナワビ・ベイガン」。ナスにエビの詰め物をして衣をつけて揚げ、カシューナッツなども入ったカレーソースを合わせたもの。卓越した技術はもちろん、センスの良さも光る美味。

イメージ 5
「ベジタブル・シャヒ・コルマ」。ムガル宮廷料理の典型ともいえる、生クリームの利いたカレーソースだが、軽くて、いくらでも食べられる感じ。

イメージ 6
「マトン・ダム・ビリヤニ」。パラパラに仕上げた軽いバスマティ・ライスと、これまた軽やかなテイストのマトンが抜群のコンビネーション。

 ほかにもナーンや自家製のアイスクリーム盛り合わせなど。

 ベンガル料理の本も日本で出しているシェフのビジョン・ムカルジーさんは、ベンガル出身。タージやオベロイなどインド内外の一流ホテルで研鑽を重ね、今は神戸で腕を振るう。

 もし東京に出てくれば、間違いなくトップレストランのひとつに数えられる、そんな料理の数々だった。

 北インドの、それも今夜はムガル宮廷料理系をメインにしていただいたので、ふつうならヘビーで胃にもたれかねないところ、まったく軽やかで、どんどん胃の中にスムーズに収まっていく。
 至る所に野菜をたっぷり使っているのも素晴らしい点で、ビジュアル的、そしてもちろん味的にも貢献度が高い。

 この日の料理はすべて、ふつうのメニューには出ていない特別なものばかり。私も含め、食事会の参加者は皆ラッキーというしかないだろう。

 ビジョンシェフはじめ、神戸「ショナ・ルパ」のスタッフの皆さん、そして忙しい中、シェフとともにメニューづくりに貢献していただいた、神戸そして関西カレー界の重鎮のひとり、萩(ハギー)さんに、深く深くお礼を申し上げる。

 さて、本日3日は「ホウレンソウをメインとした料理教室」だ。頑張ろう。

このブログを書いているときのBGM》
QUEEN『QUEEN』(1973)
 やっばり、クイーンは初期が好きだ。
https://www.youtube.com/watch?v=oU7rqB9E_0M
「GREAT KING RAT」とともに、ドラマティックでスリリングな構成が光る名テイク。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ! 「関西インド料理教室」の申込みもこちらからどうぞ。

★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

第26回「渡辺玲の関西インド料理教室」 at クレオ大阪中央

$
0
0
2月3日

 神戸「ショナ・ルパ」でのゴキゲンなインド料理とハートフルなサービスによる食事会の翌日、大阪で定例の料理教室を開催した。

【メニュー】
「サーグ・チキン」
 いわゆる「ホウレンソウ」とチキンのカレー。北インドを代表するカレーのひとつだが、ほかの多くのカレー同様、おいしい店に出会うことが日本では少ない。
 ホウレンソウカレーには、ホウレンソウカレーならではの「コツ」があるのだ。それらをキッチリ実践すれば、レストラン要らずの逸品が完成する。

「サイバジ」
 ホウレンソウの料理をもうひとつ。ジャガイモ、ナス、トマトなど各種野菜、ゆでたチャナ・ダール(ヒヨコ豆の挽き割り)、各種スパイスなどと煮込んだインド西部、グジャラート州のカレー。ホウレンソウのカレーというと、パニール(インドのカッテージチーズ)とともに煮込む「パラク・パニール」が日本でも有名だが、このカレーの味わいも同じように魅力的だ。ぜひマスターしていただきたい。

「ウルガ、ウールガ、ウールガイなど」
 いろいろ呼称があるが、いずれも「南インド式野菜などのスパイシー浅漬け」という意味になる。野菜を刻み、スパイスや香味野菜、スパイスの香りをつけたオイル、レモン汁などで和えればできあがり。たいていは数時間置いてからが食べごろだ。一方、野菜だけではもの足りないという方もいるだろう。魚やエビ、チキンにマトンといったノンベジウルガもある。ご安心を。

「マサラ・キチュリ」
 ときに野菜を具にして炊き上げる、インドの豆がゆがキチュリ。インド各地にさまざまなレシピのキチュリがあるが、今回は、南インドとともにベジタリアン文化が高度に発達したインド西部、グジャラート州のスタイルで。
 日本のおかゆや雑炊などと同様、キチュリにもさまざまな硬さ、濃度のものがある。しかしたいてい日本のおかゆより硬めで、おかゆというより、やわらかめの炊き込みご飯という感じのことが少なくない。

「ターメリック・ジーラ・プラオ」
 キチュリだけでは、カレーやおかずに対して主食が少なすぎないかと考え、会場入りしてから、ご飯ものを足すことにした。これはターメリックの黄色が美しい
、スパイス入り炊き込みご飯。

「インゲン・プラオ」
 こちらは、ターメリックは入れず、代わりにインゲンをカットして炊き込んだ。

 予想通り、ターメリックの黄色ご飯の方が人気は上だった。

イメージ 1
 これらのアイテムをターリー・プレートに盛り込んでみた。思ったよりカラフルにできあがった。

 今回、参加募集は、前日の食事会兼交流会ほぼfacebookだけに限定。その割にコンスタントに応募があり、助かった。

 次回は5月か6月ごろ、少し趣向を変え、例えば「自家製ガラム・マサラをつくって持ち帰る」ことをテーマに、実際にホール・スパイスを調合した後空炒り、粉砕加工を施して、パウダー・スパイスのガラム・マサラをつくる。そして、ガラム・マサラがその魅力を十分に発揮するレシピも実習、そして実食、そんな感じだ。

 参加希望の皆さんのリクエストも、受け付けている。東京「サザンスパイス」でのレッスンでは、すでにかなりのリクエストが採用されている。どうぞ、お気軽にご連絡いただきたい。

このブログを書いているときのBGM》
THE ALLMAN BROTHERS BAND『FILLMORE EAST LIVE』(1971)
 基本の1枚(といってもアナログLPで2枚組。CDも、私のは2枚組)。
https://www.youtube.com/watch?v=FUvxRjYqjEQ
 このアルバム収録日とは異なる日での演奏。当然のように中身はずいぶん違う。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

9日(土)横浜で出張インド料理教室やります

$
0
0

9日(土)11時~、17時30分~ 2回

 日頃から懇意にしているベトナム料理研究家、津野麻里さんの教室「シンチャオ」(JR横浜駅下車すぐ)で、インド料理の特別講習を行います。

【予定メニュー】
1.北インドのマトン・カレー
 揚げタマネギのようによく炒めたタマネギとヨーグルトがベースのカレーソースで、じっくり煮込んだマトン・カレー。ムガル宮廷料理の伝統的な技法で調理します。

2.パラクダール(ホウレンソウと挽き割り豆のマイルドなカレー)
 この時季おいしいホウレンソウを緑豆の挽き割り(ムング・ダール)とともに煮込みます。シンプルですが、飽きの来ない家庭の味。

3.ターメリック・ジーラ・プラオ(ターメリックとクミンの炊き込みご飯)
 ターメリックの黄色が美しく、クミンの香りが食欲をさらに刺激する、スパイス入りの炊き込みご飯。

★会場順路ほか詳細、参加申し込みは[http://xinchao-cooking.com/index.html 「シンチャオ」]までお願いします。「サザンスパイス」では受け付けておりません。あしからず、ご了承ください。
★「シンチャオ」サイトでは同日レッスンが「キャンセル待ち」になっていますが、実際の参加状況とは異なるそうです。

《このブログを書いているときのBGM》
あんぜんバンド『アルバムA』(1975)
 先日、リーダーである長沢ヒロさんの音楽生活50周年コンサートにもうかがった。最良な日本語ロックのお手本ともいうべき名盤。
https://www.youtube.com/watch?v=1ij3pnurMmQ
全曲いい。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「[http://www.southern-spice.com/index.htmlサザンスパイス]」へ!

★個人サイト[http://www5e.biglobe.ne.jp/~masala/『誰も知らないインドカレー』]からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!

★[https://www.youtube.com/channel/UCbwpNsypKSRNNMm_Q_gK-9w YouTube「スパイス・チャンネル」]も要チェック!

★[http://blog-gourmet.com/?act=ranking&id=539「ブロぐるめ!」ランキング参加中!] 

[[img(https://food.blogmura.com/img/food88_31.gif)]]
[https://food.blogmura.com/にほんブログ村 料理ブログへ(文字をクリック)] 

★[http://www.recipe-blog.jp/ranki.cgi?id=51856" レシピブログのランキングに参加中♪] 

★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

10日、11日、「サザンスパイス」料理教室あります。

$
0
0

イメージ 4

サイトにはアップしていませんが(ホームページ作成ソフトの不具合等)、この連休、サザンスパイスのレッスンはあります。

2月10日(日)13~18時
ビリヤニ2大調理法の食べ比べ
・インドご飯料理の最高峰「ビリヤニ」の魅力を、代表的な2つの調理法を通して理解していただきます。
)魅ぅ鵐匹離ぅ好蕁璽犲亜屮船ン・ダム・ビリヤニ」
・ムガル宮廷料理に代表されるイスラーム料理のスタイル
・北インドに多い
・カレーはヨーグルトベース、フライド・オニオン
・ライスはバスマティ・ライスを湯取り法でゆでます
・その後、鍋でカレーとライスを重ね蒸し
・できあがりは、マーブルカラーで色とりどりのライスがミックスされます
・ライスのパラパラさ加減はたいていボイルよりも上
・色同様、ご飯への味の入り方もまちまち。かえってその方が、起伏のある味わいと変化に富んだ食感で、食べ飽きません

イメージ 1
 北インドのダム・ビリヤニ

南インドのヒンドゥー式「チキン・ボイルド・ビリヤニ」
・南インドでよく用いられる「ゆでるあるいは炊き込むビリヤニ」調理術
・チキンカレーはトマトベース
・ライスは今回はバスマティ・ライス、しかし現地ではいろいろ
・浸水し水切りした生米をカレーに入れて、いっしょに煮込んで仕上げます
・できあがりはマーブルカラーではなく、ブラウン系の単色
・ビリヤニ全体に肉やスパイスの風味がよく浸み込み、どこかホッとする日本人に親しみのある味わい

イメージ 2
 南インドのボイルド・ビリヤニ

 ほかにもビリヤニのレシピにはいくつかのバリエーションがある。が、まずはこれら2つのレシピをきっちり把握しておいていただきたい。

 2つのスタイルのビリヤニ食べ比べは、私の料理教室でも初の試み。ぜひ、ご参加いただきたい。

★2月10日(日)13~18時 ビリヤニ講座特別編「2大ビリヤニ・レシピの食べ比べ」
1.北インド、イスラーム式チキン・ダム・ビリヤニ
 ダムとは蒸し焼き調理のこと。重ね蒸しして仕上げる伝統のレシピを再現します。またこのビリヤニのレシピの中に「ヨーグルトとフライド・オニオンで仕上げるムガル式チキン・カレー」「湯取り法炊飯」のレシピも含まれ、1つの料理で3つものレシピが習得できます

2.南インドの「チキン・ボイルド・ビリヤニ」
 鶏肉をゆでるわけではありません。チキン・カレーといっしょに生のコメをゆで、ビリヤニができるのです。それも変ですって? いえいえ、ちゃんとおいしく仕上がります。

3.北インドのビリヤニに合う「ライタ」
 ビリヤニのお伴として有名なのが北インドのライタ、そして南インドのパチャリ。どちらも「野菜のヨーグルトサラダ」的なものですが、ビリヤニといっしょに食べたとき、よりおいしく感じさせる仕上げが異なります。まずはライタから教えましょう。

4.南インドのビリヤニに合う「パチャリ」
 パチャリの場合、何といっても香味油つまりは「テンパリング」がものをいいます。本場の「テンパリング」とは? しっかりお見せしましょう。

5.ビリヤニによく合う「チキン・スープ・カレー」(チキン・シェルワ)
 ビリヤニやドーサのサイド・ディッシ
ュとして南インドで供されるチキン・スープのカレー。本邦初公開のレシピです。

受講料 8.000円プラス税/人

★11日(月・祝日) この時季うれしい「ショウガ」特集 14~18時
1.「ジンジャー・チキン・カレー」
 インド料理で「ジンジャー・チキン」といえば、まるで別々な2つの料理が思い起こされます。一つは、まさに「鶏肉のショウガ炒め」という感じの「インディアン・チャイニーズ」(直訳すれば「インド式中華」。しかし実態はインドカレーのスパイスと中国~東南アジア系チリソース、中国系たまり醤油などで味つけした、国籍不明のオリジナルメニュー)、そしてもう一つは、正攻法なショウガの利いたインドカレー。ここでは後者を、トマトベースでフライド・オニオン式によく炒めたタマネギもたっぷりの北インド、パンジャーブ式のレシピでご紹介します。

イメージ 3
 パンジャーブ式のジンジャー・チキン・カレー

2.南インド、ケララのジンジャー・カレー
 さめても美味という点で「チャツネ」や「ピックル」にも似た個性的な南インドカレー。

[[attached(4)]]
 ケララのショウガカレー

3.チキン・ジンジャー・チョップ
 またしても怪しい名前ですが、「鶏肉のショウガを効かせたスパイス炒め」といえば、イメージがつかめるでしょうか。ビールやワインにもよく合う北インドのクイックメニュー。

4.ジンジャー・チャイ
 ショウガの利いたチャイこそ、王道にして基本といえます。おいしい淹れ方を伝授しましょう。

 どちらの日も、いつも通り「サザンスパイス」のサイト、あるいは個人サイト「誰も知らないインドカレー」から入っていただき、通常の申し込みと同じように各欄埋めて送信していただければオーケーだ。

《このブログを書いているときのBGM》
『AND THIS IS MAXWELL STREET』(1964年録音)
60年代シカゴでのブルースドキュメンタリー。中でもロバート・ナイトホークの演奏が全曲スゴすぎてヤバい。
https://www.youtube.com/watch?v=AMI5KHPFDns
粘っこく、野太く、そしてどこまでも伸びていきそうなギターとボーカル。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

20日までの「サザンスパイス」レッスンスケジュール

$
0
0
皆様

 今週末~来週頭のクッキングスタジオ「サザンスパイス」レッスンスケジュールをお知らせします。

2月15日(金)19~22時
【ビリヤニ講座~最高峰のビリヤニをマスターしよう】

「チキン・カッチ・ビリヤニ」
 スパイスやヨーグルト、香味野菜などでじっくりマリネしたチキンを生のまま鍋に敷き、上にはスパイスを入れた湯で固ゆでしたバスマティ・ライス。
 ふつうならチキンやマトンのカレーをつくって重ね蒸しするところ、肉が生というのが、カッチ・ビリヤニならではの驚くべき調理術。
 火が通らないのではないかというのは取り越し苦労で、レシピ通りにやれば、ちゃんと火が通ってできあがります。それどころか、加熱が浅めな分、肉はジューシーかつ柔らかに仕上がり、スパイスや肉のみずみずしいエキスを吸ったライスの風味もよりかぐわしさバツグンに。
「ビリヤニの最高峰」ともいわれるハイデラバード式ビリヤニの逸品レシピです。

イメージ 1
 マリネをセッティングした「カッチ・ビリヤニ」。

イメージ 2
 加熱調理して完成した「カッチ・ビリヤニ」。

「ミルチ・カ・サラン」
 本場のビリヤニには「ライタ」や「パチャリ」ばかりではなく、各種のカレーもよく添えられます。これもそんなひとつ。辛くない大きめの青唐辛子をゴマ、ピーナッツ、ココナッツ、タマリンド、ヨーグルトなどのソースで煮込んだカレーで、特にハイデラバードのビリヤニによく合うことで有名です。

イメージ 3
 チェンナイの最高級ホテル「ザ・リーラ」の「ミルチ・カ・サラン」。

以上5400円(ビリヤニは通常の料理3品分程度の手間とボリュームになります)

16日(土)
プライベートディナー

17日(日)15~18時
【本格インド料理 寒い時期にうれしいスローな煮込みカレー 「チキン・ナハリ」】
「ナハリ(ニハリ)」とは、インドやパキスタンのイスラーム世界で絶大な人気を誇る、骨つき牛肉と髄のスパイス煮込みのこと。そう、牛肉でつくるのが正統なのですが、骨つきビーフや牛の髄は、たとえインドでも非イスラームエリアでは容易に手に入りません。
 そこで、インドでもマトンやチキンのナハリが生み出され、手軽にその魅力的な味わいを満喫できるようになっています。
 私たちもチキンを使って、本場のナハリを楽しみましょう。

イメージ 4
 デリーの高級レストランの「チキン・ナハリ」。

「アールー・ベーガン・カレー」
 北インドの家庭的ジャガイモとナスのスパイス煮込み。

「オニオン・プラオ」
 イスラーム的炊き込みご飯の基本形の1つ。揚げタマネギ風味。

5400円

18日(月)
 錦糸町「ささやカフェ」でメニュー開発・打ち合わせ。

19日(火)19~22時
【イチから始める南インド料理А措蠏擇任いしい美味なクートゥはマスト】

 野菜や大きめな豆を挽き割り豆やココナッツといっしょに煮込んだ、マイルドな味わいのタミル副菜カレーが「クートゥ」。ミールスの常連でもあり、ぜひマスターしたいアイテムといえましょう。

「カボチャのムング・ダール・クートゥ」
 カボチャやサツマイモはクートゥによく合う野菜の代表。緑豆の挽き割りとの相性もバツグンです。

「ナスのマサラ・クートゥ」
 タマネギやホール・スパイス、ペースト状のマサラも入る、ちょっと珍しいクートゥ。本邦初公開のレシピです。

「ココナッツ・サンバル」
 これもまた本邦初公開。南インドの定番カレー「サンバル」をココナッツ風味で仕上げます。

5400円

20日(水)19~22時 
【本格インド料理~南インドの「エッグ・カレー」】
「南インドのエッグ・カレー」
 タミル式ゆで卵のカレー。ココナッツの甘味とトマトの酸味が絶妙にマッチしています。卵を崩しながらカレーソースとミックスしつつ召し上がるのがおすすめです。

「サトイモの南インド式スパイス炒め」
 南インド、アーンドラ地方の味わいで仕上げます。サトイモはインドでも人気の野菜の1つです。

「レモン・ライス」
 南インド式ミックス・ライスの代表格。

5400円

★レッスン予約はいつも通り、下記「サザンスパイス」サイトか、私の個人サイト『誰も知らないインドカレー』からどうぞ。


《このブログを書いているときのBGM》
『AND THIS IS MAXWELL STREET』(1964年録音)
先だっても紹介した60年代シカゴでのブルースドキュメンタリー。何といってもロバート・ナイトホークがスゴい。
https://www.youtube.com/watch?v=p1QaMFTlr7s

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

22日「ささやカフェ」でヴィーガンインド料理教室

$
0
0
2月22日(金)

 約1年間、3カ月に1度程度のペースでやってきたスペシャルな料理教室も、今回で一旦終了。参加者の皆様、「ささやカフェ」スタッフはじめ関係各位、どうもありがとうございます。

 最後のレッスンは「パンに合うヴィーガンインド料理」。肉、シーフード、卵に加え、乳製品も忌避するヴィーガンのインド料理だと、乳製品のよく合いそうなパンより、白いご飯の方がよくマッチするようにも思いますが、実際はそうでもなく、パンで召し上がるとさらにおいしいヴィーガンインド料理は多数あります。

《今回の予定メニュー》
ケーララの野菜シチュー
南インド、ケーララ名物のクリーミーなシチュー。ココナッツミルクとほのかなスパイスの香りのマッチングがバツグンです。

イメージ 1
 ケーララのコーチンでいただいた野菜シチュー

アールー・ゴービー
日本でも人気の北インド料理。レストランスタイルのジャガイモとカリフラワーのスパイス炒めです。手軽に作れて、巷のインド料理店に負けないレシピをご紹介します。

キャベツのサブジ
これまた、定番野菜のベーシックメニュー。キャベツのスパイス炒め蒸しです。かんたんに本場のおいしさが再現できます。

南インドのジャックフルーツカレー
オーガニックのジャックフルーツ水煮缶詰が日本でも手に入るので、ケーララ式のカレーに仕上げます。本邦初公開のレシピ、乞うご期待です。

ほかに「オニオンパコラ」や特製パンが2種類つくなど、充実した内容の試食プレートもお楽しみください。

会場:錦糸町「ささやカフェ」
時間:18時30分スタート20時終了予定
会費:5400円(食事代等込み)
★お申込み、お問合せ等は「ささやカフェ」まで。
http://www.sasaya-cafe.com/weblog/

ふるってのご参加、お待ちしています。

《このブログを書いているときのBGM》
BLACK SABBATH『PARANOID』(1970年)
 誕生日が私と同じ2月19日のトニー・アイオミがギターを弾く、英国ハードの雄のセカンドアルバム。
https://www.youtube.com/watch?v=0qanF-91aJo
 当時のほかのバンドにはなかった重金属的なサウンドが強烈。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 
  

24日は「スパイス・セッション」、テーマは「葉野菜とスパイス」

$
0
0
2月24日(日)

都内幡ヶ谷にある、自然派ワインと世界の家庭料理がおいしい店「ジッカ jicca」にご協力いただき、定期的に行っている「試食」「デモつき」のトークライブが「ひとつのスパイスから料理が広がる スパイスセッション」だ。

今回のテーマは「ホウレンソウと冬の青菜」をおいしく食べるためのスパイス使いについて。

前回の「マトン」も好評だったが、今回も、ひとつのスパイスを軸にした展開ではなく、まずは食材ありき。その食材の持つ風味や個性を生かしたスパイス調理の技法について、デモンストレーションなども交え、解かりやすく説明する予定だ。

毎回、質・量ともに「試食」の域をはるかに超えているといわれる「試食プレート」の中身は、こんな感じ。

「サーグ・チキン」
ホウレンソウをピューレ状にすりつぶし、スパイス煮込みしたチキンと合わせた北インド、パンジャーブ地方のカレー。マトンを合わせれば当然「サーグ・マトン」になる。今回、絶対的においしくするコツをわかりやすく伝授するので、乞うご期待。

イメージ 1

「チキン・キーマ・パラク」
こちらはホウレンソウ入りの鶏ひき肉カレー。「サーグ・チキン」と同じく、元はパンジャーブ料理だが、今回はムガル宮廷料理の手法で仕上げる。肝心のホウレンソウだが、こちらはピューレにはせず、手切りにする。ミキサーによるホウレンソウのピューレと手切りという下ごしらえの違いが、最終的な出来栄えにおいて、どのような効果や個性をもたらすか。この貴重な機会にしつかり比較していただきたい。

「サイ・バジ」
ホウレンソウを使ったベジタリアンカレーの名品というと「パラク・パニール(インドのカッテージチーズを煮込んだパンジャーブのホウレンソウカレー)が日本でも有名だが、ほかにも美味なカレーはある。これもそんなカレーの1つで、ホウレンソウを挽き割り豆、ジャガイモやナスなどの野菜といっしょに煮込んだもの。インド西部のグジャラート州やパキスタンのシンド地方などでよく食べられる。

「小松菜とジャガイモのカレー」
ホウレンソウに続く葉野菜といえば、小松菜。東京原産の日本の野菜だ。インド亜大陸にはない。ホウレンソウ代わりに使うことは可能だが、やはり味わいが異なる。このレシピは北インドの家庭料理がベースになっているが、ホウレンソウとは違う小松菜の風味が心地よく、新たなおいしさを演出している。

イメージ 2
小松菜とジャガイモのカレー。ネパール料理に似た風味になる。

ほかにスパイスやギーを利かせて炊き上げた長粒米のプラオ(インド式炊き込みご飯)など。

さらに今回はデモ調理として、以下のうち、どちらかのメニューを皆さんの前で仕上げていく。どちらにするかは、私の独断で。

「菜花のココナッツカレー」
からし菜に代表される菜の花の類も、インドでは美味な葉野菜として食べられる。本日は、菜花を南インド式に調理する。

「ホウレンソウのライタ」
ライタは野菜のヨーグルトサラダ仕立て。使う野菜はたいてい生だが、加熱調理してから使うこともある。はてさてホウレンソウの場合は、どうするのか?

なお、今回はこれまで以上に実践的なスタンスに立ち、皆さんのカレーライフに役立つ情報をテンコ盛りにしてお届けしようと考えている。例えば
ホウレンソウを調理する際のポイント
ホウレンソウと相性のいいスパイス
ホウレンソウ以外の葉野菜
ホウレンソウ(ほかの葉野菜も)の調理パターンあれこれ

試食メニューに関してもレシピや注意点など、できるだけ詳しく説明するよう心掛けるつもりだ。

場所 京王新線幡ヶ谷、カフェレストラン「ジッカ jicca」
時間 11時30分~13時、14時30分~16時(内容は同じ。各回入れ替え制)
参加費 3800円(貴重な情報多数、資料にもなるテキスト、その日のテーマに沿った料理4~5品を盛り合わせた「試食」プレート、1ドリンク付き)

★参加申し込み、会場順路、持ち物、そしてお問い合わせは以下からどうぞ。
http://southern-spice.wixsite.com/spicesession/schedule

《このブログを書いているときのBGM》
LITTLE FEAT『SAILIN' SHOES』(1972年)
リトル・フィートも昔から好きだ。ローウェル・ジョージはラビ・シャンカールにシタールを習っていたらしい。ニューオリンズ化する前の4人編成によるセカンド、超名盤だと思う。 

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 
   

クッキングスタジオ「サザンスパイス」今月末までのスケジュール

$
0
0
 ようやくソフトが動くようなので、まずはクッキングスタジオ「サザンスパイス」2月のスケジュールをお知らせする。

 クッキングスタジオ「サザンスパイス」2月のスケジュールは[http://www5e.biglobe.ne.jp/~masala/southern%20spice%20cooking%20class%20feb%202019.htmlこちら]

イメージ 1
 ラージャスターンの赤いマトンカレー「ラール・マース」。23日。

イメージ 2
 チキン・ラッサムの一例。ふつう、現地ではこんなに肉が入って出てこない。

 よかったらどうぞ。
 お待ちしています! 

《このブログを書いているときのBGM》
HOWLIN' WOLF『MOANING AT THE MOONLIGHT』(1972年)
 ハウリン・ウルフ。ド迫力のボーカルは一度聴いたらクセになる。これは全盛期のベスト的名盤。
https://www.youtube.com/watch?v=UDQskReNjbw
ギターはウィリー・ジョンソン。録音は1951年、こんな凶悪なサウンドを出すとは…

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 
   

今週末~来週のサザンスパイス・スケジュール

$
0
0
東京西荻窪にあるインド料理とスパイス料理の料理教室「サザンスパイス」、明日からの予定は以下の通り。

★ホームページカレー管理ソフトが不調につき、取り急ぎ、このブログに書きます。

3月3日(日)13~18時
「スパイシーカフェ開業指南講座」個性派チキンカレーの食べ比べ
1.ムガルチキンカレー
 揚げタマネギとヨーグルトがベースのソース、仕上げに自家製ガラム・マサラ。デリー、カリーム・ホテル・スタイルの美味なるチキンレー
2.ダム・カ・ムルグ
 ハイデラバード生まれで、今は北インドでもよく食べられる人気の逸品。鶏肉やスパイスなどをマリネした後、じっくり煮込みます。
3.チキン・ペッパー・フライ
 出ました。南インドで人気ナンバルワンの鶏肉カレーです。ブラック・ペパーを効かせた濃厚ソースの煮込みで、チェティナード料理の
代表でもあります。
4.チキン・ウプカリ
 東京の某南インド料理レストランで、かなり前から話題になっているチキンカレー。ウプは塩のこと。つまりは塩カレーになります。
5.ダールカレー
 挽き割り豆のプレーンな煮込み。主張の強いチキンカレーの間でほっこり、いい味をだしてくれるはず。
6.オニオン・アチャール
 新タマネギでつくると、さらに美味な、タマネギの浅漬け。

1月に実施して、好評だった企画の再レッスン。

イメージ 1
「ダム・カ・ムルグ」

3月5日(火) 19~22時
【イチから始める南インド料理】
1.菜花のサンバル
 南インドを代表するベジタリアンカレーに、旬の野菜を合わせましょう、
2.サンバルライス
 サンバルとご飯のリゾット、あるいは雑炊風。現地では定番アイテムです。
3.キャベツとムング・ダールのポリヤル
 キャベツのポリヤルといえば、スパイスで調味し炒め蒸ししたもの。今回はそこに、別ゆでそれも豆が崩れないよう固ゆでした緑豆の挽き割りを合わせて、さらに炒め蒸しして仕上げます。
 サンバル、そしてサンバル・ライス


3月6日(水) 19~22時
【今、これが食べたい!】
私、渡辺玲がその時季に応じ、あるいはまったく独断で「これはいいな。食べたい、つくりたい」と思ったインド料理メニューをランダムに紹介していきます。
1.ビシ・ベラ・バトBISI BELE BATH
 南インド、カルナータカ州の「サンバル・ライス」。本家タミルのサンバル・ライスとは違い、豆やコメを煮たり、タマネギや具になる野菜をスパイスで炒めたり、と手の込んだ工程になっています。できあがりもひと味違います。
2.ブリンジャル・チョップ
 タミル地方のスパイシーなナスの炒め物。ビールやワインが合います。
3.南インドの生トマト・チャツネ
 完熟トマトをたっぷり使った、ぜいたくなチャツネ。日本でおなじみのジャムのような「マンゴー・チャツネ」とはまったく別な美味です。

イメージ 2


7日はレッスン休み、8日

応募、問合せ等、私のサイト『誰も知らないインドカレー』または『サザンスパイス』からどうぞ(どちらのURLとも下記に掲載、そしてリンクあり )。


《このブログを書いているときのBGM》
BEDLAM『BEDLAM』(1972W年)
 コージー・パウエルが、ジェフ・ベック・グループ解散後に組んだヘビー・ブルース・ロック・バンド唯一のアルバム。古臭いが、安定感抜群のサウンドは気持ちイイ。
https://www.youtube.com/watch?v=P1kJXy8Y0cE
 コージー・パウエルは案外ジャズっぽいプレイも味があっていい。この曲はそういう感じではないが。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 
   

「サザンスパイス」3月スケジュール

新刊が4月22日発売されます!

$
0
0
4月22日

 突然ですが、『カレー&スパイス伝道師がおしえる 四季の食材でつくる スパイスカレー入門 』(スタンダーズ)という本が発売されます。

 一応「新刊」ですが、純然たる新刊ではありません。
 2012年に出した『旬のかんたんスパイスカレー』(アスペクト)をベースに、新レシピを10本追加し、計58レシピを掲載。食材や調理法にまつわるコラムなどもリニューアルし、読み応え十分です。

 日本の四季に応じた旬の食材を、渡辺玲ならではのクッキングスタイルでインドカレーに仕上げるとどうなるか。それは同時にタイトルにもある通り、渡辺の考える「スパイスカレー」の紹介でもあるわけです。

イメージ 1
 帯付き表紙カバーの写真

 帯にもある通り、グッとスパイスの種類を減らし、しかも本格的な出来栄えのレシピも。
 書店はもちろん、AMAZONのオーダーでもかまいません。ぜひご覧になっていただきたい。
 よろしくお願いいたします。

《このブログを書いているときのBGM》
LITTLE FEAT『FEAT DON'T FAIL ME NOW』(1974年)
https://www.youtube.com/watch?v=LBCdc1tHwkI
 4枚目のアルバム。絶好調で最高! 

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 
 

本日発売『カレー&スパイス伝道師がおしえる 四季の食材でつくる スパイスカレー入門 』(スタンダーズ)

$
0
0
4月22日

 本日、ひさびさの新刊『カレー&スパイス伝道師がおしえる 四季の食材でつくる スパイスカレー入門 』(スタンダーズ)が発売開始。全国書店で手に取ることはもちろん、AMAZONはじめネット通販等でも購入可能。よろしくお願いいたします。

イメージ 1

 前にも少し書いたが、この本は完全新規な新刊ではない。もともと『旬のかんたんスパイスカレー』という名前で刊行されたのだが、諸般の事情でほとんど市場から消えていた。そこで今回、新レシピを10追加、原稿も大幅加筆修正、レイアウトやカバーも一新し、新たな一冊として世に出すこととなった。

 音楽でいえば、入手困難だった名アルバムがレーベルを変えて再発売。しかも全編リミックスした上(既存レシピも一部改訂している点では、リマスターというよりリミックスに近いはず)、未発表テイクと新録音ナンバーも収録というようなものか。ともかく、かなり新作に近い改訂版といえる。

 個人的にうれしいのは、拙著『新版 誰も知らないインド料理』(光文社 知恵の森文庫)に続いて、日本のインド料理本で最も手薄で信頼度の高いレシピが枯渇していると思われる「ビリヤニ」のレシピを掲載
できたこと。『新版 誰も知らないインド料理』(光文社 知恵の森文庫)では、南インド式のレシピを載せたが、今回は「炊飯器で炊けるビリヤニ」を取り上げた。本の中でも「ボーナス・トラック」として紹介させていただいたが、まさにそんな感じだ。

ともあれ、既刊本を未読の方はもちろん、旧作をお持ちの皆さんにもおすすめの一冊。ぜひ書店等で手に取っていただきたい。

Amazonでの紹介ページはコチラ

《このブログを書いているときのBGM》
プリンス&サードアイガール『プレクトラム・エレクトラム』(2014年)
 いろいろな音楽をやりつくしたプリンス(2016年4月21日没)が晩年始めたのが、ギター、ベース、ドラムスの切れ者女性ミュージシャン3人と結成したファンクでサイケなロックバンドだったのは興味深い。このまま続けていたら、まだまだおもしろい作品がバンバン出てきただろう。R.I.P
https://www.youtube.com/watch?v=i7IXHcd0kH4
 カッコいい。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 
   

AMAZONでも「ボンベイトレイルミックス」買えますよ!

$
0
0
4月某日

 一昨年末に発売開始し、一部食品スーパーや量販店で好評をいただいた「ボンベイトレイルミックス」だが、最近はその存在を知らない人が、私の周囲にも少なくない。

 実はアマゾンをはじめとしたネットはもちろん、リアルなマーケットでも、その取り扱いは今も続いている。

イメージ 1
 JR中野駅前の「ドンキホーテ」にて。

 ドライフルーツやナッツのミっクスである「トレイルミックス」に、私の設計によるオリジナル配合のインド流スパイスミックスをプラス。ちょっと口寂しいとき、少しお腹が空いたとき、行楽や外出のお供に、そしてお茶請け、もちろんビールやワインの肴としても重宝だ。

 ドライフルーツやナッツによく合うスパイスミックスといわれたら、ガラム・マサーラーやチャート・マサーラーの名前がすぐに思い浮かぶのが、インド料理のプロの世界だろう。私もこれらのマサーラーの風味をベースに独自の配合に仕上げてみた。

「ボンベイトレイルミックス」は、そのまま召し上がるほか、料理に使っても美味だ。例えば、ルウでつくるカレーの仕上げに入れる。サラダのトッピングにもいい。ピラフ的な炊き込みご飯やチャーハンぽい炒めご飯にもよく合う。

 そんな中私のイチオシは、一口大にカットしたチキンとの炒め物。ボンベイトレイルミックスのスパイスがチキンにも絡み、自然とインディアンエスニックな風味に仕上がる。

 おととい発売された私の新刊『カレー&スパイス伝道師がおしえる 四季の食材でつくる スパイスカレー入門 』(スタンダーズ)を「アマゾン」で購入する方、ぜひボンベイ・トレイル・ミックスもお試しいただきたい。

《このブログを書いているときのBGM》
HUMBLE PIE『THUNDER BOX』(1974年)
 1991年4月20日、自宅の火事で亡くなってしまったスティーヴ・マリオット。英国ロック史上最高のシャウターのひとりだったのは、間違いない。このアルバムはたいして評価されていないが、私は好きだ。
https://www.youtube.com/watch?v=DvcCvaCE0Tg
 当時のライブから。「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」のリフが途中さりけげなく入っていたりするのもカッコいい。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 
    

東洋経済オンラインのナンに関する記事は信用するな

$
0
0
「東洋経済オンライン」の『インド人が驚く日本の「ナン」独自すぎる進化~ホッピーもある「インネパ料理店」てなんだ』という記事については、黙っていようと思っていた。あまりに間違いが多すぎる。しかし、それらを自ら率先して訂正するほど暇でもない。だから無視するのが一番だと考えた。
https://toyokeizai.net/articles/-/278786

ところが、ヤフーニュース等にこの記事がフィーチュアされ、軒並み閲覧数トップだという。これはさすがにまずいと思った。インド料理やスパイスについて無知や誤解の蔓延するこの日本、さらに日本人の頭の悪さに拍車がかかってしまう


細かく指摘していくとキリがないので、いくつか例を示そう。

カレーの本場・インドでは、こうした大きなナンはまず見られないという。
→なるほど、日本のナンはたいてい大型だ。しかし、インドに日本のように大きなナンがないということはない。ちゃんとあるのだ。デリーやムンバイ、コルカタなどのレストランに行けば、小さいのもあれば、東京と同じサイズのものにも出会う。

なぜ日本のナンは、インドよりも大きくなったのか。
→繰り返すが、インドにも日本並みに大きなナンは存在する。それに、小さかったナンがだんだん多くなったのではない。1980年代、すでに東京では大きいナンもあれば、小さいのもあった。

その謎を解くカギが、近年激増しているインド・ネパール料理店、通称「インネパ店」にあった。
→大きなナンとインド・ネパール料理店の因果関係は薄い。というか、単にインド・ネパール系レストランの特徴であり、日本のインド料理全体に当てはめることはできない。詳しくは後述。

ところが、インドには北インド料理以外にも、南インドスタイルや、東インドのベンガルスタイルなど、土地によってさまざまな料理が存在する。
→東インドのベンガル料理は、「北インド料理」に含まれる。この原稿の筆者は、インド料理の基本的な分類もできていない。完全に勉強不足。

多くはナンが主食ではない。にもかかわらず、日本にはなぜインドの一地方に過ぎない北インドのスタイルが圧倒的な主流となっているのか。
その理由は意外にもロンドンにあるというのが、南インド料理店「エリックサウス」などを展開する円相フードサービス専務の稲田俊輔氏だ。
→完全な間違いとしかいいようがない。この珍説は初めて聞いた。
→日本で北インド料理メインなのは、インドのスタイルを踏襲したのであり、ロンドンの影響ではない。

ヨーロッパ人向けのレストランということで、そこでは肉をメインとしたカレーやタンドール料理、そしてパンに趣が近いナンという、いわゆる北インドの料理をベースとし、さらにそれを食べやすくアレンジしたスタイルが定着します。その後、当スタイルはインターナショナルインド料理として各国に広まり、逆輸入の形でインドにも入りました。そうして伝播した国々の一つに、日本もありました」
→完全に間違い。日本へは当初ロンドン経由でインド料理は入っていない。
→それに「ロンドン」といっても、ブリックレインのカバブやタンドゥール系庶民派レストランとインド・タージグループの精鋭が集まってできた「ボンベイ・ブラッセリー」では、同じ「ロンドンのインド料理」といっても、まるで別物。「ロンドンのスタイルを輸入」などと大雑把なくくりで説明するのは、乱暴だと思う。
→モティ、マハラジャ、サムラート、ラージマハール、ザ・タージ、アショカなど、日本のインド料理勃興期を支えた「宮廷料理」系北インドレストランは皆デリーやボンベイの名店を模範にしていた。ロンドンではない。そういった話は、私が各店オーナーや関係者から直々に聞いている。

「日本人が喜ぶものをということで、ナンはどんどん大きく、甘く、ふかふかになっていきました。
→そもそもインドのナンにはパンジャーブ型とイスラーム型の二つがあること、ここから説明しないとナンの秘密は解き明かせないはず。この点、まったく言及がないのも不自然かつ不親切。
→ナンは日本人の好みに合わせ、大きく甘くフカフカになったのではない。

また、意外と気づきにくいところで大きかったのが、カレーのグレービー(汁気)の分量です。以前はグレービーと具の分量はおおよそ半々だったのが、グレービーが多いカレーに慣れ親しんだ日本人のニーズに応え、今やグレービー8・具2くらいの割合になっています。
→これも日本人の好みに合わせたわけではないはず。主たる理由はコストダウンだろう(ネパール系レストランは、絶対に認めないだろうが)。こういうネパール系のやり方に対して、インド人シェフが怒るのもわかる気がする。グレービー過多のカレーはバランスがわるく貧相、私も嫌いだ。

ナンについてきちんと考察すべきところ、はっきりした結論が書いてないように私は思った。代わりに「インド・ネパール料理店は素晴らしい」みたいな結論で締めくくっているのは、あまりに脳天気な感じがする。

大きいナンが日本の主流なのは、1980年代以前、「インド・ネパール」系レストランが出現する前からすでに事実としてあった事柄だ。だから、ナンの大きさを「インド・ネパール系レストラン」の登場や発展と絡めて語ること自体、中途半端で不完全な話なのである。
このことについて、この記事の登場人物たちは理解していない。そりゃあ、そうだ。リアルタイムで、その時代、インド料理に関わっていなかったのだろうから。一方、私はその時期、インド料理店で修業の真っ最中だった。

なぜ、その頃から大きめのナンが主流だったのか。
小さいものを2枚焼くより、大きいのを1枚焼く方が、仕事として楽だから。
また、ネパール人が学んだナンはたいてい「パンジャーブ」型で、これはサイズ大きめに作りやすい。テクニックのないネパール系タンドゥール担当でも、何とか焼けた。

繰り返すが「インド・ネパール系レストラン」(「インネパ」と短縮するのは嫌いだ。個人的な意見だが、どこか見下した感じがするのだ)について書きたいのか、ナンについて書きたかったのか。
この原稿からは、よくわからない。
SNS等で執筆者(私は、問題ありとご本人宛メールしたが、まったく訂正もせず、宣伝コメントに終始。私も軽んじられたものだ)、登場人物とも自信ありげにいろいろ語っているし、手放しでほめちぎったコメントも多い。私としてはただただあきれるばかり。

インド・ネパール系レストランとナンの関係を解読したいなら、ネパール系料理人が日本で働く前、どこでどのような修業をどの程度積むのがふつうか、まずはそうした点に言及していただけるとよかった。

インド料理に限らず、生半可な知識と経験しかない者が意思を伝えるツールを持つと恐ろしいことになる。謙虚に精進しよう。

イメージ 1
見事なイスラームスタイルのナーン。

イメージ 2
デリーの名店、モティマハールの「ログニ・ナーン(バターを利かせたナーン)」。サイズは日本並みに大きかった。

《このブログを書いているときのBGM》
PARIS『PARIS』(1976年)
スタジオで撮影取材のBGMにかけたら、ライターとカメラマンの方々がすかさず反応。
https://www.youtube.com/watch?v=62AX-et_NeM
A面1曲目。いきなりツェッペリン。 

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト/~masala/ 『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 
Viewing all 2080 articles
Browse latest View live