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Channel: カレー&スパイス伝道師☆ブログ
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フー・ティウはベトナム南部の名物米麺

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1月6日(日)

 朝3時頃空腹に耐えかねた私は、ベトナム料理研究家、伊藤忍さんとともに本場のフォーを食べ(フォーは北ベトナムのハノイが本場で、しかもフランス人がその原形を作ったらしい)、その素晴らしさにノックアウトされたのはちょっと前に書いた通り。
http://blogs.yahoo.co.jp/akirawatanabe2191960/66164466.html

 その後、ホテルに入り休息(私はあまり寝なかった)。
 午前9時、別のフライトでホーチミン(サイゴン)に入っていたタイ料理研究家、長澤恵さんと合流し、アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』全員集合となった。

 そのまま朝食をとりつつ打合せ。
 記念すべき初の朝食は、フォー以外にも実はたくさんあるベトナム麺のひとつ「フー・ティウ」に決定。

 フー・ティウは米から作る。フォーも米麺だから同じだ。ただし、フー・ティウではライスペーパーのような生地を半乾燥にしてから細切りして麺にする。この半乾燥という工程により独特のしなやかなコシが生まれるらしい。

 フー・ティウには汁麺のフー・ティウ・ヌックと和え麺のフー・ティウ・コーというのがあるそうで、とりあえず両方をオーダー。私は汁なしをメインにいただくことにした。

イメージ 1
 左が汁麺、右は和え麺、2種類のフー・ティウ。下にはたっぷりのハーブ類。春菊もあった。

イメージ 2
 ライムとチリ。これらも味つけに欠かせない。

イメージ 3
 最初、こんな感じで供される。麺にはテンメンジャンのようなタレが絡めてあり黒っぽい。そして豚肉、レバー、挽き肉、ゆでたエビ、干しエビ、フライド・オニオン、青ネギ、白ネギ、花ニラ、ブロッコリーなどの多彩な具材兼味つけ食材の数々。実は挽き肉がポイントとのことだ。  

イメージ 4
 そこにたっぷりのハーブと生のモヤシなどをのせる。私は麺や具が見えないくらいが好き。

イメージ 5
 赤唐辛子のスライスも加え、ライムを絞ったら、全体をよく混ぜてから、いただく。
 タイのバミーヘンや「油そば」の流儀にも似ているが、麺の食感や味わい、具材のコンビネーションが違うので、やっぱり初めての味になる。

 ビーフンのような米麺なのに軽やかなコシがあり、味がよく絡んでいる。またたっぷりでいろいろな具材と生ハーブがバツグンで、風味と食感での貢献度大。

 汁なしの方は、フォーのビーフスープとは異なるチキンベース。コシがあるので、ツルツルすすったときのノド越しと味の絡みが、やはりふつうの米麺とは違う。さらにスープや具も異なるから、全体としてもフォーとは別ものの魅力が光る。

 メコン河周辺のデルタ地帯で生まれ、ホーチミンなどベトナム南部ではフォーより、よく食べられるフー・ティウ。インドに実はナーン以外のパンがたくさんあり、実はそちらの方が現地でポピュラーなのと同じことだろう。
 私は1回でフォーよりフー・ティウ派になった。またいただこう。

《このブログを書いているときのBGM》
THE ROLLING STONES『GET YER YA YAS OUT』(1969)
 ベトナムで聴くストーンズもまた趣深いのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=vRUP5xMPBCY

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