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Channel: カレー&スパイス伝道師☆ブログ
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オニオン・アチャール

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7月某日

 先日「ほっと@アジア」のオンエアでもレシピを披露した「インドのタマネギ浅漬け」を、サザンスパイスの「インドの居酒屋」でお出ししてみた。

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 私がこのメニューにハマったのは、もともとインドではなく、東京の老舗インドレストラン「アジャンタ」でのこと。

 1980年代前半、幻の九段下店でマトンカレーをいただいたとき、このアチャールが卓上に置いてあり(当然無料の食べ放題)、「ウマいなあ、これ」とマトンカレー同様、感動した。

 それから数年、自分もアジャンタで修業するようになり、当時下っ端の日本人が担当できる数少ないアイテムの1つとして、ときどきこのアチャールを作らせていただけるようになった。当初は先輩やインド人シェフと味や食感が違っていて、よく悩んだものである。

 特に当時の名人シェフ、マニさんがときどき、私の手際の悪さを見かねるようにして作るアチャールは秀逸だった(今でも自分のダメさ加減が思い出され、打ちひしがれる)。

 ほかのメニューもそうだが、全盛期のマニさんの料理は今でも全然超えられていないし、たぶん、これからも無理だろう。だいたい比較するのがおこがましいし、マニさんに失礼だ。それくらいスゴかったのである(マニさんはアジャンタの黄金時代を創った後、都内にあるほかの店でもキャリアを重ねた。が、そのピークは完全にアジャンタ時代だったと思う)。

 そんなわけで、一般のインド料理ファンにはあまり顧みられないであろう「オニオン・アチャール」だが、私にはたいへん思い出深いメニューなのである。
 だから、たまに作るときは気合が入る。

 ちなみに、おいしくする最大のコツは赤唐辛子粉、レモン汁、塩のバランスにあると思う。
 そういうところ、全盛期のマニさんは天才的だった。

《このブログを書いているときのBGM》
JAGATARA『裸の王様』(1987)
 ひさしぶりに朝からJAGATARA。沁みるなあ。
http://www.youtube.com/watch?v=OPacLHMkQCY&feature=related
 このグルーヴを超える日本のバンドはいまだにあまりないだろう。

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