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南インド、アーンドラ式チキンの漬け物

5月某日

 南インド、アーンドラ・プラデーシュ州の名物料理の1つに「アーンドラ・チキン・ピックル」というのがあります。直訳すれば「アーンドラ式鶏肉のピクルス」。不思議ですよね、このネーミング。

 インドでピクルスという調理法はポピュラー。ただし、西欧のとは異なり「ビネガー漬け」ではなく「スパイスとオイル漬け」が基本です。

 アーンドラ・チキン・ピックルの場合、皮を取り脂を除去した鶏肉を炒め、そこにスパイスやハーブ、塩、ニンニク、ショウガ、レモン汁などを絡ませ、一晩以上置いて漬け込み、それから温めずに冷めた状態で食べます。

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 まずアーンドラ・チキン・ピックル専用のマサラ(スパイスミックス)を作ります。マスタード・シード、メティ・シード、コリアンダー、ブラック・ペパー、クミン・シード、シナモン・スティック、カルダモン、クローブを用意。

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 軽く空炒りしてからイワタニのミルサーで挽くとこうなります。

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 チキンをニンニクやショウガで炒めて少し冷ましたら、このマサラ、さらにターメリックや大量のカイエン・ペパー(肉1キロに対して大さじ5程度使用)、たっぷりの塩、香菜、これまたたっぷりのレモン汁などをかけます。

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 それを混ぜるとこうなります。すぐに食べてはいけません。一晩寝かせると、さらにおいしくなるのです。

 この日仕込んだものは、翌日のプライベートディナー的「インドの居酒屋」で使用しました。

 くわしいレシピは来年出す予定の『カレーな薬膳』の続編的新刊(?!)で披露いたします。ときどき「サザンスパイス」のレッスンにも登場しますので、乞うご期待。

《このブログを書いているときのBGM》
DEEP PURPLE『COME TASTE THE BAND 35TH ANNIVERSARY EDITION』(2011)
 1975年に出されたパープルの評価分かれる作品をリマックス、そしてケヴィン・シャーリー(ツェッペリンのリマスターやアイアン・メイデンのプロデューサー)がオリジナル・リミックスしたものの2CDカップリングで再発。特に後者が強力で、やはりこの作品が傑作だったこと、再認識しました。トミー・ボーリンのギター、やっぱり最高です。
http://www.youtube.com/watch?v=F0F5_fKBTHU&feature=related

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!




 

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