1月3日
ベトナムの「フォー」、インドの「ナーン」。どちらも日本で認知度が高いのに、実際、現地では主食と呼べる位置にはない点で、よく似ている。
ベトナムの国民食的麺は「ブン」である。一見そうめんのような細麺だが米麺で、軽く発酵した生地を押し出してつくる。米と発酵という点で、南インド料理の「ドーサ」や「イドゥリ」などと共通したノリを、私に感じさせる。
ブンにはいろいろな食べ方があり、汁麺、汁なし麺、炒め麺のほか、ご飯のようにおかずをのせたり、野菜と肉、ブンをさらにライスペーパーで包んだりと、実に多彩だ。
中部フエには牛・豚・レモングラスなどのスープで仕上げた辛いブン「ブン・ボー・フエ」があって、ベトナム全土で人気らしい。
この日は最初の朝食の後、さらに「ブン・ボー・フエ」の名店で腹ごしらえ。朝食パート2である。
こんな感じ。予想よりサッパリしながら奥行きのあるスープ。そんなスープの中に見え隠れする、食べ応えのありそうなゴロンとした豚肉やトンソク的ゼラチン、すり身団子など。具だくさんだ。
生野菜がタップリとトッピング用につくのも、うれしい。刻んだバナナの花も。
トッピングすると、さらに美味。
卓上のラー油めいたものをガンガンかけ、うま辛。
地元の人たちで朝から混んでいたのが、何より、おいしい証拠でもあろう。
フエの名物麺、十分に堪能した。
フエの名物麺、十分に堪能した。
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