5月某日
毎年、4~5月はインドの猛暑期。だからGWに休みを取って、インドに行くには勇気が要ります。何しろ、日中の最高温度はところによって45度以上。これはインド気象庁発表のものなので、実際の体感温度は50度オーバー。立っているだけで汗が吹き出します。
同時に、この過酷な時期は、甘くて香りバツグンなマンゴーの季節。知り合いのインド人で、わざわざマンゴーが食べたいがため、灼熱のインドに帰省する人もいるくらい。それほどまでに魅力と郷愁を駆り立てるフルーツなのです。
従来、世界一おいしいともいわれるインドのマンゴーの魅力を存分に味わうには、苛烈な暑さに対抗しなければなりませんでした。
しかし、今は違います。
なぜなら、獲れたての完熟マンゴーを日本でも味わえるようになったからです。数年前まで、生のインドマンゴーは虫などの関係で輸入禁止だったことを考えれば、夢のような話です。
しかし、今は違います。
なぜなら、獲れたての完熟マンゴーを日本でも味わえるようになったからです。数年前まで、生のインドマンゴーは虫などの関係で輸入禁止だったことを考えれば、夢のような話です。
日本でインドの生マンゴーが食べられるようになったことの功労者の一人が、千葉の超有名インド料理店「シタール」のオーナー、増田さんですね。氏は私にとって「アジャンタ」の大先輩でもあります。
増田さんがインドのマンゴー普及のため東奔西走しているのは、すでに私がアジャンタで修業をしていた25年近く前から業界では知られたことでした。しかし、生マンゴー流通への道は険しく、まずはジュース系ドリンクや缶詰などの商品から、インドマンゴーの魅力を伝えていらっしゃいました。
それが今世紀になり、状況が好転。今では、日本にいながら、インドで最高のマンゴーが味わえるという何ともありがたい時代になったのです。
そんな増田さんおすすめのインド産生マンゴーを、今シーズン初めて食べる機会をいただきました。
世界に名だたる「アルフォンソー・マンゴー」。インドでも有名ですが、南インドではあまり見かけません。黄色っぽくて小ぶり。正直、外形は地味です。
カットしてビックリ。中味の色、香りの素晴らしさにまずはクラクラ。そして、食べてさらに驚愕。ネットリ濃厚な味と香り、マンゴーの王様にふさわしい味わいに即ノックアウトされました。
こちらは「ケシャール・マンゴー」。色味がアルフォンソーと違いますね。インドでよく見かけるのは、どちらかといえばこういう色が多いです。切れがよくシャープなおいしさで、これまたノックアウト。インドの屋台で買って食べる、おいしいマンゴーの味そのままです。懐かしいというか、インドに行きたくなりましたね。
《このブログを書いているときのBGM》
KULA SHAKER『REVENGE OF THE KING GARAGE EP』(2006)
KULA SHAKER『REVENGE OF THE KING GARAGE EP』(2006)
ミニ・アルバムですね。名曲「GOVINDA」のライヴテイクも収録。日本盤解説の「ヒンズー語」はやめましょう。ヒンディあるいはヒンディー語ですね。メンバーも嘆きますよ、きっと。
http://www.youtube.com/watch?v=oA0aikxt-r8★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!