3月4日
アレッピーの街を散策した後、昼飯を地元の人たちに人気の「ブラザー・レストラン」で。
フィッシュ・カレーのついたノンベジのミールスをメインに、あれこれ頼むことに。これはミールスの各アイテムを一皿にしたもので、そのまま客に出される。
皿の真ん中は「サンバル」。南インド料理を代表する野菜入り豆カレーだ。ドラムスティック入りでイケた。
奥のペラペラなせんべいみたいのは、揚げた「パパド(豆粉せんべい)」。そこから時計回りに「ココナッツとレッド・チリのチャツネ」「キャベツのトーレン(野菜のスパイス炒め蒸し、ケララ風)」「カボチャとパイナップルのクートゥ」「ケララ風アヴィヤル」。
パパドの下には「マンゴー・ピックル」と「カード・チリ(タカノツメのヨーグルト漬け天日干し)」が隠れていた。
アレッピー風フィッシュ・カレー。
赤唐辛子粉たっぷりで辛く、ココナッツ・ミルクは控えめ。酸味はコカム(フィッシュ・タマリンドの別名がある)で、これまたしっかり。今度、サザンスパイスのレッスンでもやいたい(コカムは日本で手に入れにくいので、タマリンドに変更)。骨つきのタイのような魚が1切れ、トッピング風にカレー・リーフ。
ケララの赤米ご飯とパパド。ふっくらとしてパラパラ。ケララならではの米である。
フィッシュ・マサラ。魚は大きな筒切りが1枚。サワラか。マサラ・グレービーはスムーズで、北インドのマサラ料理とはまるで異なる。
チキン・マサラ。これもふつうのレシピと異なり、揚げた骨つきチキンにタマネギのスパイス炒めに近いマサラ・グレービーをのせたもの。北インドのシェフなら激怒しそうな仕上がりだ。
変なアングルで申し訳ない。バックウォーターで獲れる「カリミーン」という高級魚を使った「フィッシュ・フライ」。スパイスでマリネした揚げもので、ビールが欲しくなった。
同じ南インド料理でも、ケララには、タミルナドゥ、アーンドラ・プラデーシュ、カルナータカというほかの三州とは異なる独自の個性がある。
そんなことがよくわかるミールス中心のランチだった。
ごちそうさま。
そんなことがよくわかるミールス中心のランチだった。
ごちそうさま。
★ケララ風のフィッシュ・カレー、フィッシュ・フライ、サンバル、クートゥなどのレシピは拙著『新版 誰も知らないインド料理』(光文社 知恵の森文庫)、『カレーな薬膳』(晶文社)などにくわしい。
《このブログを書いているときのBGM》
THE ROLLING STONES『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST』(1967)
ストーンズ最大の失敗作ともいわれたが、私は大好きだ。
https://www.youtube.com/watch?v=Mvc4xyHOB7Y
インドでYouTubeで聴いている。最高!
THE ROLLING STONES『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST』(1967)
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