Quantcast
Channel: カレー&スパイス伝道師☆ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2080

本場のバインミーはやはりバカウマだった

$
0
0
1月6日

 ホーチミン(サイゴン)の夜。
 ベトナム各地に同国ご友人の多いベトナム料理研究家、伊藤忍さんのお友だちが、地元で有名なバインミーをホテルまで差し入れ。

 インドでもそうだが、こういう地元の方推薦の味は何ともうれしく、また実際にバツグンな場合がほとんど。期待に胸を膨らませつつ、さっそくホテルの自分の部屋でいただいてみた。

イメージ 1
 見た目はこんな感じ。日本では具材がガッツリバゲットからはみ出ているのも多いが、これは意外にスリム。持った感じもやや軽め。これは、具材が少ないというより、バゲットの手触りが軽やかだからだろう。

イメージ 2
 中味はこんな感じ。太めの大根やニンジンのなます風、青ネギの長めのカット、青唐辛子のスライス、ハーブ類、下にはキュウリのスライスも。肉もチャーシューのようなものやそれとは別のこま切れ、レバーのパテのようなものなど複数。具材のバラエティとバランスは食べる前から、すでにおいしそう。

 で、一口食べて、唸ってしまった。口の中でのバランスがバツグンで、とてもおいしいのだ。ひとつひとつの具材の味がいい上、配合が素晴らしく、かみ締めたときの歯応え、香り、ノド越し、どれを取っても日本ではほとんど味わえない感じ。

 日本だと、野菜のなますっぽさが目立つものが多いようにも感じるが、その点、酸味より甘さが勝った感じ。

 そしてヌック・マムのさっぱりしたコクとほのかな香り、適度の塩味、これもまたバッチリで、フランスとベトナムを絶妙につないでいる。

 忘れないのがバゲットだ。
 日本でおいしいとされるタイプとはまったく別で、形は同じでも異なるパンと考えた方がいいかもしれない。
 皮はパリッとしているが軽く、日本ほど硬質ではない。中味もフンワリして、これも日本より軽快な印象。炭火でかるく炙ってから使うらしく、皮のパリパリ感と全体の風味がさらに強調されている。

 ウマいなあ、と感動しているうちに一食完食。
 日本にいるときから「ベトナムに行ったら、本場ならではの美味なバインミーは絶体体験したい」と意気込んでいたが、最初の夜で、いともかんたんに実現されたわけだ。

 ひとことでいえば、バランスの勝利。
 バゲットと具材、具材同士、バゲットの皮と中味、すべてのバランスが最高で、それが一口めの感動へと集約されていた。

 少し後になって、このバインミーを出す店の前を通りかかったが、長い行列ができていた。さすがに地元の人気店は違う。

 何でもそうだが、やはり本物は本場に行かないと味わえない。
 改めて「本場ならではの一流の味」ってあるんだよな、と再認識した。

《このブログを書いているときのBGM》
STEVE MILLER BAND『THE GREATEST HITS 1974-78』(1976)
YouTubeでいろいろなアルバムを聴いている。これも気持ちいい1枚。
http://www.youtube.com/watch?v=2zaQt8t0Fsk

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!




Viewing all articles
Browse latest Browse all 2080

Trending Articles