1月1日
本年もよろしくお願いいたします。去年、父親を亡くしたので、新年ならではのあいさつは割愛。
今回のベトナム研修旅行、カレーに関しての貴重な発見はあるが、インド料理自体は未体験。そこで2015年の初日にふさわしく「ベトナムのインド料理」を初体感すべく、ホーチミン(サイゴン)のパックパッカーが多いエリア(VUI VIEN通り)にあるインドレストラン「ババズ・キッチン」に行ってみた。ここを選んだのは、泊まっているホテルに近いから、それだけだ。
頭文字のBがゾウの頭を模した、店名ロゴがなかなかスタイリッシュ。「北インド、南インド料理ともにあり、ハラール、ベジタリアンも対応」という全方位オーケーな守備範囲も頼もしい。
メニューを見たら、タンドゥール料理からバター・チキンやビンダルー(ただしポークはない)、ビリヤニ、果てはドーサ、ウプマ、ワダなど南インド料理まで幅広い。そこで「ペーパー・コーン・マサラ・ドーサ」をオーダー。店内スタッフに、いかにも南インドな顔つきの人たちが多くいたので
30分近くかかって出てきた「マサラ・ドーサ」は米と豆の生地の発酵が弱く、酸味がゼロ。インスタントのドーサミックスのような風味だった。
写真左は南インドを代表するベジタリアンカレーの「サンバル」。
まず煮込まれた挽き割り豆がトゥール・ダールではなく、ムング・ダール。ムング・ダールを使ったサンバルは反則ではないが、少数派。やはり正式なトゥール・ダールを使用してほしい。オクラやニンジンがきれいに切られているが、サンバルならではのフレーバーやスパイス感は希薄で物足りなかった。
まず煮込まれた挽き割り豆がトゥール・ダールではなく、ムング・ダール。ムング・ダールを使ったサンバルは反則ではないが、少数派。やはり正式なトゥール・ダールを使用してほしい。オクラやニンジンがきれいに切られているが、サンバルならではのフレーバーやスパイス感は希薄で物足りなかった。
ほかにも赤い色のトマト・チャツネ、白いココナッツ・チャツネがついたが、どちらも美味。何しろココナッツが日本の乾燥ココナッツ・ファインではなく、生の果肉を削ったものだから、おいしくないわけがない。
ドーサは手で食べるものなので、右手指でドーサをくずしてサンバルやチャツネと混ぜ、口に運び、たいらげた。
まわりにいるのは欧米人と中国系のお客ばかりだが、皆からの冷ややかな視線を意識せずにはいられなかった。
彼らは皆、ふつうのカレーとライス、あるいはナーンの組み合わせを食べていた。
まわりにいるのは欧米人と中国系のお客ばかりだが、皆からの冷ややかな視線を意識せずにはいられなかった。
彼らは皆、ふつうのカレーとライス、あるいはナーンの組み合わせを食べていた。
こちらから見るとドーサの高さがわかる。といっても20センチ強ぐらいで、この手のドーサしては小型だった。
メニューのバリエーション、今回食べたドーサの味わい、店内にいた顧客層などを総合して考えると、「欧米人を中心とした外国人顧客相手の、やや本場の醍醐味には欠けるかもしれないが、食べやすく楽しみやすい料理を出してくれるカジュアルなインドレストラン」というイメージが出来上がった。
今年初のインド料理はベトナムで食べる南インドの「ドーサ」、「サンバル」、「チャツネ」。そのユニークさが我ながら気に入った。今年は、私しかできないオリジナリティについて、さらにこだわっていきたい。
《このブログを書いているときのBGM》
WEST BRUCE & LAING『WHY DONCHA』(1972)
昨年亡くなったジャック・ブルースにちなんで、過小評価されてるトリオの演奏を聴く。
https://www.youtube.com/watch?v=CZL32LAtVVA
WEST BRUCE & LAING『WHY DONCHA』(1972)
昨年亡くなったジャック・ブルースにちなんで、過小評価されてるトリオの演奏を聴く。
https://www.youtube.com/watch?v=CZL32LAtVVA
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